「評論文は得意だが、小説はどうしても得点がブレてしまう」ということはありませんか? こういう生徒は、小説を勘や雰囲気で解いている傾向にあります。センター試験は受験者数の最も多い試験であり、勘や雰囲気で解かせるような問題を出題することは絶対にありません。必ず文中に解答根拠があるということを意識して問題演習に取り組むことが大切です。ポイントは3つあります。1つ目は、シチュエーションをおさえること。「いつ」、「どこで」、「誰が」、「どうした」のかを正確にチェックしましょう。2つ目は、登場人物の心情(動作、表情、様子、台詞など)をチェックすることです。この際、先程確認したシチュエーションを踏まえ、特定の人物の心情や動作などを導く「きっかけ」に注意しましょう。3つ目は、心情が特定の表現の表現で示されている場合は、その表現がどのような心情を示すのかを辞書レベルで理解していることです。以上のことを意識しながら問題演習に取り組み、解答速度を上げていくことが得点力につながっていきます。あきらめずに頑張っていきましょう。
センター型問題集の使い方
基礎がまだ固まっていない、あるいは固まっているかどうかまだ自信が無いという生徒であっても、センター対策を本格化させなければと焦ってしまうものですよね。過去問や予想問題集の一年分(あるいは一回分)を時間を計って解いた後で復習、という流れが一般的だと思いますが、ここは一工夫して欲しいと思います。「分野毎に潰していく」という方法です。例えば物理で電磁気の分野が苦手ならば、電磁気の大問だけを数年分(数回分)といて復習していくのです。分野ごとに征服していくと知識の整理がスムーズに行えて、闇雲に演習していくよりも得点がぐんぐん伸びていきますよ。
センター漢文を攻略する
センター国語において、知識のポイントで多くの答えを絞ることができて比較的手間がかからないのが古文と漢文ですが、最もそれが顕著なのが漢文です。そして漢文において「知識」というのは、ズバリ、句形のことを指します。センターに出る(解答の決め手になる)句形というのはほぼ決まっていて、使役、受身、疑問、反語、否定、比較、抑揚、限定、詠嘆の形さえ押さえておけば後は過去問で演習を重ねるだけで高得点(15分以内で8割から満点)が期待できます。学習上のポイントとしては、句形の勉強をダラダラとやらないことです。漢字の書き取りの勉強をするわけではないので、基本的には目で見て慣れて覚えるだけで大丈夫です。ほとんど勉強したことがなくても、3時間ほどで上記の句形をすべて網羅できるはずです。その後、知識のブラッシュアップを兼ねて過去問演習にとりかかりましょう。短期間での攻略が可能なセンター漢文。国語が苦手だという理系の生徒であっても、ここで手を抜いてしまうのはもったいないです。1点でも多く、点数をもぎ取っていきましょう。
宿題について
今日は小学5年生の算数の授業をしました。50分という限られた時間の中で解説できる問題はとても少ないです。宿題をするときは、ただ解くだけではなく、模範解答を大いに活用しましょう。答えを見ることに引け目を感じる必要は全くありません。解答を確認して分からないところを明確にして授業にのぞむ習慣をつけましょう。自分がどこで詰まったのか、どこまでは分かったのかを説明できるようになると成績は格段にアップするでしょう。
2次試験を見据えたセンター対策
センター試験まで三か月を切っています。センターの配点が大きい大学を志望する生徒はこれからはセンター型の勉強へと切り替えていかなければなりませんが、そうでない人もこれを機にセンター試験の過去問や予備校各社から出ている予想問題集にあたってみて欲しいです。センター試験は基本・標準問題の宝庫で、全範囲を網羅した出題をしてきます。よって、過去問や予想問題集で勉強することで高校の学習範囲を効率良く演習・復習できるのです。そして、このレベルを確実にしておくことが2次試験突破のキーになります。最難関レベルの大学を除けば、近年は2次で求められる学力はセンターレベルと大差があるわけではありません(体感的な難易差は、形式の違いによることが大きいです)。特に現役生はセンター試験前に2次力を完成させることは時間的に難しいので、センタ―試験への準備をしていくなかで2次試験への備えをしていくと効率が良いです。解答、解説をしっかりと読み込み、2次試験でどう活かしていくかを考えながら取り組むといいですよ。
英語長文問題への取り組み
低学年より頑張ってきた文法、構文の勉強を基礎にして受験生の皆さんは日々長文問題に取り組んでいることでしょう。長文問題(主に論説系)において得点力を上げるためには、英文の論理関係を追うことです。抽象から具体へと論の展開がなされていることをしっかりと意識して、「対比」、「具体例」、「言い換え」、「追加」、「因果」を表すディスコースマーカーを見逃さないことが内容把握に欠かせません。日々の演習で意識していきましょう。センター試験の最後の大問の英文は論理展開が「かなり」明快で英文レベルも標準的なので、過去問10回分ほどを解いてみるとかなりいい勉強になりますよ。単語、熟語はスキマ時間をうまく使って覚えていきましょうね。
高校生の計算力アップについて
計算力をあげたいと思っても、なかなか日々の学校生活のなかで計算練習だけに時間を割くことは厳しいですよね。しかし計算力は理系科目において必須の能力です。ケアレスミスの主因であることも考えると計算力不足は死活問題であると思います。そこでおススメするのは、数学の参考書や問題集の解答解説の計算部分を自力で最後までやり抜くことです。解き方だけが分かればいいやと解説中の計算式を眺めて終わりにするのではなく、実際に手を動かして解いてみるのです。数学の教科書や参考書、問題集の解説を読む機会は皆さんかなり多いはずです。解答を眺めるだけではなく、計算部分だけは自力でやっていくようにすると計算力アップだけではなく、問題の解法まで記憶に残りやすいので一石二鳥ですよ。このとき、1度やったことのある問題であっても大丈夫です。受験は時間と勉強量のせめぎあいです。効率よく勉強を進めていきましょう。
なぜ黒板につけた磁石は落ちない?
黒板に張り付いた磁石がなぜ落ちてこないのか、ということを考えてみたことがありますか?高校1年生のみなさんは、最近静止摩擦力について習ったと思います。F=μNの式で最大静止摩擦力の公式が与えられるように、摩擦には垂直抗力が関係しています。磁石は磁力で黒板と引き合って垂直抗力が増すので、その分最大静止摩擦力が大きくなり、摩擦が重力とつりあって黒板にくっつくのです。
このように、物理を勉強していくと日常の色々なことが説明できるようになります。みなさんも、ぜひ身の回りの「なぜ?どうして?」を探してみてくださいね。
生徒に合わせた授業を
オンライン家庭教師ではさまざまな学力の生徒を受け持っています。受験対策、学習のペースメーカーとして、他塾の難しい問題の解説、学校の授業の予習復習として、生徒の目的も一人ひとり違います。手間暇かかることですが、教材選び、解説の方法、授業の構成をできるだけ生徒の目的に合わせて授業しています。生徒の変化に気づき、フォローするために授業の合間にコミュニケーションとることも私たちの重要な仕事であると感じました。
コンピュータさん13は素数ですか?
ある時突然、「13は素数ですか?」と質問されたとします。きっと皆さんはすぐに「素数です」と答えることができるでしょう。
それは13が素数であるということを元から知っていたからかもしれませんし、13以下の素数「2,3,5,7,11」で13が割り切れないと瞬時に考えたからかもしれません。
では、コンピュータに「13は素数?」と質問してみたときのコンピュータの考え方を紹介します。
コンピュータは素数の定義のみを知っているとします。(2や3が素数ということは教えていません)
私達なら13以下の素数のみ割り算を行えば良いとわかりますが、そもそもコンピュータは13以下の素数が何なのか分かっていないのでそれは不可能です。
では、どういう動きになるのでしょうか?
それは、1から順に12まで割って行こうとします。
つまり……「13/1…13/2…13/3………13/12」というふうになります。
非効率的だと感じませんか?
ではここで2つアドバイスを上げましょう。もちろん「13以下の素数で割る」というのは不可能です。
与えるアドバイスは「13の平方根以下の自然数で順に割っていく」「2以上の自然数のみ考える。」の2つです。
少し複雑でしょうか?
具体的に考えてみましょう。13の平方根は3.6…..ですので、「13の平方根以下の自然数」とは「1,2,3」となります。
さらに、「2以上の自然数のみ」ということになるので、2つのアドバイスにあった数は「2,3」のみになります。
つまり、2つのアドバイスを与えることでコンピュータは「13/2…13/3」を計算するだけで素数判定を行うことができるようになるのです。
たった2つ変えただけなのにかなりの手間が省けましたね。
なぜ13以下の平方根以下の自然数でいいのか?という疑問が浮かんだ人はいませんか?
それは平方数をこすと同じ数が出てくるからです。具体例をあげます(素数では難しいので18を用います)
18(平方根は大体4.2です)を二つの数の積で表していくと……「1×18,2×9,3×6」となります。4以上の数を考えると、既に出たものの順番を入れ替えただけになります。だから平方根以下の自然数のみ考えればよいのです。
実は、今回考えた手順の簡略化(計算の効率化)というのが「アルゴリズム研究」の基本的なものです。
アルゴリズムとは大雑把に言ってしまえばコンピュータを動かすための命令文のようなものです。これをいかに簡単にするか、というのがアルゴリズム研究です。
ちょっと方法を変えるだけでかなり効率的に素数を判定する事ができるようになりましたね。素数判定以外にも「最短経路問題」など身近なところに効率化を求めるようなものが有ります。気がついたときに少しだけ考えてみてはいかがでしょうか。数学の知恵が日常生活に役に立ってることを感じることができるのではないでしょうか。