
九州工業大学の学校紹介
九州工業大学(九工大)は、日本を代表する工学・情報科学系の大学として、1909年の創立以来、技術者や研究者の育成に注力しています。北九州市の戸畑キャンパスと飯塚市の飯塚キャンパスに学部が分かれており、それぞれで工学部、情報工学部が学べるほか、大学院での最先端研究も行われています。また、若松キャンパスでは大学院研究科が備わっており研究機関が整っています。地域社会や先端産業との連携が充実しており、実践的な学びが学生の成長を支えています。
九州工業大学の魅力
九州工業大学は、学生が実践力を高められるプロジェクト型学習を積極的に取り入れています。特に「KIT CANSAT
Project」や「GPレーサー Project 」などが代表的で、学生が実際に設計や開発に関わりながら学び、技術力を高めています。また、地域企業や自治体と連携した教育を通じ、地元企業とのインターンシップや共同プロジェクトを通して、地域課題の解決に取り組みながら実務的な技術を習得します。
KIT CANSAT Project
「KIT CANSAT Project 」は、九州工業大学の学生たちが参加する小型人工衛星(CANSAT)開発プロジェクトです。このプロジェクトでは、学生が実際にCANSATの設計、製作、打ち上げ、そしてデータの取得や解析に至るまでの一連のプロセスに関わります。CANSATは実際の衛星と同様の構造や機能を備え、小型であるために地上や上空でのテストが行いやすいことが特徴です。プロジェクトではJAXA(宇宙航空研究開発機構)とも連携しており、宇宙関連技術やデータ取得の手法についての知識も深められるため、宇宙科学に興味を持つ学生にとって非常に貴重な学びの場となっています。このプロジェクトを通じて、学生は高度な衛星技術とともにチームワークや問題解決力を養っています。
GPレーサープロジェクト
「GPレーサーProject」は、九州工業大学の学生がレーシングカーの設計、製作、テスト走行に取り組むプロジェクトです。自動車工学やメカトロニクス分野に関心のある学生たちが集まり、実際のレーシングカーの開発を通じて高度な技術力やチームワーク、プロジェクト管理能力を磨きます。プロジェクトの成果は日本国内の学生フォーミュラ大会などで発表され、競技にも参加することができます。このプロジェクトを通して、学生は理論だけでなく実践的なものづくりの技術を身につけ、将来的には自動車産業やモータースポーツ業界への就職・進学を目指すことも多いです。
九工大星開発プロジェクト
「九工大星開発プロジェクト」は、九州工業大学が主導する宇宙開発プロジェクトで、主に独自の小型人工衛星の開発・打ち上げを目指しています。このプロジェクトでは、九州工業大学の学生や研究者が最新技術を駆使し、通信衛星や観測衛星など、実用的な小型人工衛星の設計・製造を行います。地球観測や通信技術の実証実験を通じて、学生は宇宙工学や通信技術、リモートセンシングなど、幅広い分野の知識を深めることができ、特に宇宙開発に関心を持つ学生にとって実践的な経験を積む絶好の機会となっています。JAXAや他の研究機関とも協力しており、将来的な宇宙ビジネスへの参入にも期待がかかるプロジェクトです。
これらのプロジェクトを通じて、九州工業大学の学生は、最先端の技術に触れながら、実践的なスキルを養う貴重な体験を積むことができます。
九州工業大学のキャンパス情報
九州工業大学は、福岡県内の二つの主要なキャンパスを拠点にしており、それぞれが異なる専門分野に特化した環境を提供しています。どちらのキャンパスも地域社会や産業と密接に連携し、実践的な学びを推進する施設が整備されています。
戸畑キャンパス(北九州市)
戸畑キャンパスは、福岡県北九州市に位置し、工学部およびその大学院が拠点を構えるキャンパスです。日本有数の産業都市である北九州市の利点を生かし、地域企業や自治体との連携が強く、実践的な学びと研究が行われています。
学部・学科:工学部(機械工学科、電気電子工学科、応用化学科、建築学科など)
キャンパスの特色:工学分野における充実した設備を備え、最新の実験施設や研究機器が整っています。特に、地域産業と連携したプロジェクトやインターンシップが盛んで、学生は企業や自治体と協力しながら、技術を実践で応用する機会を得られます。
アクセス:北九州市の中心地に位置し、公共交通機関が充実しているため、通学や市内の移動に便利です。また、北九州空港や新幹線駅からのアクセスも良好で、遠方からのアクセスもスムーズです。
飯塚キャンパス(飯塚市)
飯塚キャンパスは、福岡県飯塚市に位置し、情報工学部とその大学院が設置されています。AIやデータサイエンス、サイバーセキュリティといった情報工学分野に特化した環境が整っており、IT関連の研究や実習を支援する設備が充実しています。
学部・学科:情報工学部(知能情報工学科、電子情報工学科、情報通信工学科など)
キャンパスの特色:IT社会の発展を支えるための専門知識を学べる学習環境が整備されています。AIやビッグデータ解析、ネットワークセキュリティなどの実践的な学びが提供され、学生は先端的な技術に触れながら応用力を高めることができます。さらに、産学官連携のプロジェクトが多く、地元企業や研究機関との協力を通じて、実務的な経験を積む機会も豊富です。
アクセス:福岡市からのアクセスも良く、キャンパス周辺は落ち着いた環境のため、集中して学びや研究に取り組める環境が整っています。
九州工業大学キャンパスの魅力
実験・実習環境:どちらのキャンパスにも最新の実験施設があり、学生がプロジェクトに取り組めるよう支援しています。
地域産業との連携:地域に根ざした学びと研究が特色で、学生はキャンパスで学んだ技術や知識を地域社会の発展に活かす経験を積むことができます。
国際交流の推進:海外の大学や企業との提携も活発で、学生は留学や国際プロジェクトを通じて、グローバルな視野を広げる機会が与えられています。
九州工業大学のキャンパスは、学生が技術を実践で応用し、地域やグローバルな視点での成長を目指せる学びの場として機能しています。
科目別の重要ポイント
数学
微分積分:関数の極限、導関数の応用(最大・最小問題など)。
線形代数:行列やベクトルの計算、連立方程式の解法。
確率・統計:確率分布や期待値に関する問題。
物理
力学:運動方程式、エネルギー保存則、衝突問題。
電磁気学:クーロンの法則、電場と電位、回路問題(直列・並列回路)。
化学
理論化学:モル計算、酸・塩基の平衡、化学反応速度。
無機化学:金属イオンの性質、沈殿生成。
有機化学:官能基の識別、構造決定問題。
国語(共通テストのみ)
重要ポイント
現代文:要旨の把握と論理的な文章構造の分析。
古文・漢文:文法や語彙の基礎力と現代語訳の練習。
工学部は、日本の製造業やエネルギー産業を支える即戦力のエンジニアの育成を目的とし、各学科に応じた入試が行われます。
数学:微分積分や複素数平面、数列、ベクトルまでが試され、工学的な視点で問題を解く能力が評価されます。
出題例:微分法、積分法に関する知識・計算力を問う問題、複素数に関する問題など
物理:力学、電磁気学、熱力学といった物理的原理の理解が問われます。
出題例:力の合成と分解を用いた機械構造の解析や、熱伝導を含むエネルギー変換の問題。
化学:化学反応のメカニズム、物質の性質や構造、材料の化学的特性が試されます。
出題例:化学平衡や有機化合物に関する問題など。
九州工業大学を受験するメリット
1. 実践的で高度な技術教育
九州工業大学は、工学や情報工学の分野に特化しており、各分野の基礎から応用まで深く学べるカリキュラムが整備されています。理論にとどまらず、プロジェクト型学習や実習、実験を通して実践力を養うことができるため、卒業後すぐに現場で活躍できるスキルを身につけられます。例えば、「KIT CANSATプロジェクト」や「GPレーサープロジェクト」などの実際の開発経験を積むことができるプログラムが充実しており、学びをリアルな形で応用できる場が豊富です。
2. 産学官連携の強力なネットワーク
九州工業大学は九州地方の産業界や自治体と密接に連携しており、学生は地元企業と連携したプロジェクトやインターンシップを通じて、実際の企業課題に取り組む機会を得ることができます。このような産学連携の取り組みを通して、学生は学内で学んだ技術や知識を現場で応用し、実務的な経験を積むことが可能です。地域社会に貢献できる力を育てるため、九州エリアの企業からも高い評価を受けており、卒業後の就職にも有利です。
3. IT・情報工学分野での先進的な学び
情報工学部では、AI、データサイエンス、サイバーセキュリティ、ロボティクスといった先端分野に対応するカリキュラムが用意されています。情報技術の基礎から応用までを学べる環境で、デジタル社会の発展に貢献できる人材として成長できます。企業や政府の情報システム構築やセキュリティ対策に関わるキャリアパスも広がるため、情報系に興味がある受験生にとって理想的な環境です。
4. 高い就職率と充実したキャリアサポート
九州工業大学は、国内外の製造業やIT業界、エネルギー産業などから高い評価を得ており、卒業生の就職率も非常に高いです。キャリアセンターでは、インターンシップの紹介やキャリア相談、企業との合同説明会など、学生の就職活動をサポートする体制が整っています。また、OB・OGネットワークも活発で、卒業生が産業界でリーダーシップを発揮しているケースが多く、実績が豊富な点も魅力です。
5. 国際交流の推進とグローバルなキャリア形成の支援
九州工業大学は、海外の多くの大学や研究機関と連携しており、国際交流プログラムが充実しています。英語での授業や留学プログラムも提供されており、学生は国際的な視点を持ちながら学ぶことができます。日本国内だけでなく、海外でのキャリア形成を希望する学生にとっても、九州工業大学はグローバルな技術者として成長できる環境を提供しています。
6. 地域社会とのつながり
九州工業大学は地域貢献にも力を入れており、九州地方の企業や自治体と連携したプロジェクトや地域課題の解決に向けた活動も盛んです。学生は大学での学びを通じて地域社会に関わり、地元の課題解決や発展に貢献する経験が得られます。これにより、地域の中での信頼とネットワークも築くことができ、地域密着型のキャリアを希望する学生にとっても大きなメリットです。
7. 充実した研究環境と大学院での深い学び
九州工業大学には、工学府・情報工学府という大学院があり、学部での学びをさらに深めることができます。研究環境は国内外の研究機関と提携しており、最新の研究設備や支援体制が整っています。大学院進学を通じて高度な専門知識や研究力を身につけ、研究職や技術開発に従事するキャリアを築きやすい点も九工大の魅力です。
8.就職サポート
キャリアセンターのサポート
九州工業大学のキャリアセンターは、学生がキャリアを構築するための支援を多方面で提供しています。具体的には、インターンシップの紹介や企業との合同説明会、個別のキャリアカウンセリング、履歴書や面接対策の指導が行われています。また、地元企業とのネットワークも強く、地域に根差した就職サポートを提供することで、九州地方での就職希望者にとって有利な環境が整っています
卒業生ネットワークとOB・OG訪問
九州工業大学は、国内外で活躍するOB・OGとのネットワークを活かした支援も提供しています。学生がOB・OG訪問を通じて、具体的な業界の情報や企業文化に触れる機会があり、これにより、進路選択や業界理解が深まります。
産学官連携プログラム
学生は在学中に企業との共同研究プロジェクトやインターンシップに参加でき、実際の業務環境を体験することで、即戦力としてのスキルを磨くことができます。特に北九州市や飯塚市の地域企業との連携が深く、地元企業でのキャリア形成にも力を入れています
九州工業大学の就職サポート
九州工業大学は、卒業生の高い就職率を誇り、学生のキャリア支援に非常に力を入れています。以下に、就職サポート内容と卒業生の進路についてご紹介します。
キャリアセンターのサポート
九州工業大学のキャリアセンターは、学生がキャリアを構築するための支援を多方面で提供しています。具体的には、インターンシップの紹介や企業との合同説明会、個別のキャリアカウンセリング、履歴書や面接対策の指導が行われています。また、地元企業とのネットワークも強く、地域に根差した就職サポートを提供することで、九州地方での就職希望者にとって有利な環境が整っています
卒業生ネットワークとOB・OG訪問
九州工業大学は、国内外で活躍するOB・OGとのネットワークを活かした支援も提供しています。学生がOB・OG訪問を通じて、具体的な業界の情報や企業文化に触れる機会があり、これにより、進路選択や業界理解が深まります。
産学官連携プログラム
学生は在学中に企業との共同研究プロジェクトやインターンシップに参加でき、実際の業務環境を体験することで、即戦力としてのスキルを磨くことができます。特に北九州市や飯塚市の地域企業との連携が深く、地元企業でのキャリア形成にも力を入れています
卒業生の進路
製造業やエンジニアリング分野での活躍
九州工業大学の卒業生は、特に製造業、エネルギー産業、IT業界で高い評価を受けています。機械、電気電子、情報工学などの分野で培った技術を活かし、自動車や電機、重工業といった日本の主要産業での就職が多い傾向です。具体的には、トヨタ、日立、三菱電機といった大手企業でエンジニアとして活躍する卒業生が多く見られます。
IT・情報通信業界での活躍
情報工学部の卒業生は、IT・情報通信業界での就職も多く、AIやデータサイエンス、サイバーセキュリティ分野での人材としても需要があります。大手IT企業や金融機関のシステム開発部門、政府機関のサイバーセキュリティ部門など、幅広い分野で卒業生が活躍しています。
公務員や研究機関での活躍
九州工業大学は、工学分野の公務員や国・地方自治体の技術職としても多くの卒業生を輩出しています。また、大学院に進学し、学術研究や技術開発に携わる研究者として国際的な研究機関や企業でキャリアを積む卒業生も多いです。博士課程修了者は、大学や研究機関の教員や研究者としても活躍しています。
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