前回の数学からちょっと時間があいてしまいました!(^^)!
社会の具体的な勉強を知りたい人必見です。まずは分析から…。
・全体の難易度
昨年度の得点率は58.6%でしたが、今年度も昨年並みの難易度です。それでも歴史・公民はやや難しい問題はありました。
・傾向の変化
大問数は例年と同じく全6問です。設問数は28問から26問と減少しましたが、解答数は46個から50個と増加しています。論述問題の数が11問で、記号や語句で答えさせる問題が多くなっていることから、基礎的・基本的な知識を問われているといえます。
「両解」または「全解」の問題が10問→14問と増加しています。正しいものを記号で選ばせ、そのように判断した理由を説明させる問題が公民分野で1題出ました。これまでに出題されたことがなかったため、受験生は戸惑ったかもしれません。
・大問分析
大問1【歴史総合】 (小問数):6
(形式及び傾向):例年同様、古代から現代まで幅広い時代から出題され、基本的な内容の出題が目立ちます。問4では4つの選択肢のうち、3つの選択肢を正しい時代に当てる問題が出されました。4つの選択肢の中から3つのみを選ぶ問題がよく見られますので、時代や出来事などが一致しているかどうかを見極める必要があります。
問5では書き下しの表現と、文中で使用しなければならない語句を同時に指定されるという、これまで見られなかった論述問題が出されました。一見複雑そうに見えますが、条件をしっかり守ることができれば得点するのは難しくない内容です。
大問2【近現代の歴史】 (小問数):4
(形式及び傾向):例年、明治時代以降の歴史から出題されており、令和4年度は近現代の政治、文化、産業に関する問題が出されました。論述問題が1問から3問になり、昨年度より増加しています。
問2は、資料から読み取れる特徴とその理由をそれぞれ論述させたうえで、両方正解しなければ得点にならない形式の問題となりました。論述形式の問題だけで両解にする形式は模擬試験では見られましたが、実際の入試ではほとんど見られません。内容自体は難しくはありませんでした。
大問3【世界地理】 (小問数):4
(形式及び傾向):緯度と経度、人口と面積、農作物の生産量、東アジアからの出題でした。
問1は、緯度と経度のみが示された世界地図から、特定の都市の正しい位置を答えさせるという問題です。主要な都市の位置は、およそ大陸と海洋の位置から考えていくことが多いのですが、緯度と経度でも特定できるよう、位置関係を正しく理解することが求められました。
問4は、国別の国内総生産と一人あたりの国内総生産からなるグラフを読み取る問題でした。人口や産業の特徴など、国や地域ごとにしっかりまとめる力が試されました。
大問4【日本地理】 (小問数):6
(形式及び傾向):地方区分、畜産業、自然環境と気候、工業(2題)が出題されました。
問1は、人口に関する複数の条件を満たした地方を答えさせるという、これまでに見られなかった形式の問題でした。世界地理と同じく、日本の各地方の特徴をつかんでいるかどうかが試されました。
問4では、分布図とそれを説明したカードの正しい組み合わせを選ばされました。自然環境や交通網の整備に関して正しく理解していれば解ける問題です。
大問5【公民】 (小問数):6
(形式及び傾向):基本的人権、国会、経済のしくみ、為替相場、年金制度、国際連合から出題されました。
問4では、為替相場の変動によって輸出品の価格と貿易への影響について出題されました。円高・円安が、貿易や海外旅行などさまざまな分野でどのように影響を及ぼすかをしっかり理解しているかが問われました。
問6は、国際連合のさまざまな機関でどのような採決が行われているかに着目させる問題となっています。
大問6【時事・論述問題】
SDGsのテーマ学習の一場面から出題されています。難しいように感じられますが、出題内容は現代の環境問題やその解決のために日常生活で取り組めることは何であるかを正しく理解していれば解答できる内容でした。
・次年度の受験生のみなさんへのアドバイス
まず、教科書に記載されている基礎的・基本的な知識事項について出題されていますので、次の二つの学習は日ごろから必ず取り組んでください。
1:教科書の重要語句は言葉と内容の両方を答えられるようにする
教科書に太文字で書かれている語句に関しては、それはどのような物事なのか、目的は何なのか、その後どうなったのかなど簡単に説明できるように練習しておきましょう。たとえば、「参勤交代」を覚えるときは、「1630年に徳川家光が定めた、大名に1年ごとに領地と江戸を往復させた制度。」で、目的は「大名に金銭的な負担を与えて、幕府に抵抗する力を弱くさせること」であるということを声に出して言ってみたり、ノートに書いてみたりする練習です。そうすると、「参勤交代を定めたのは?→徳川家光」「参勤交代はどのような制度?→大名に1年ごとに領地と江戸を往復させた制度」「参勤交代の目的は?→大名に金銭的な負担を与えて、幕府に抵抗する力を弱くさせるため」とあらゆる角度から問われてもすべて答えることができます。
一問一答形式の問題を解くのもよいのですが、その逆に、答えから逆に問題を言ってみるというのも一つの勉強方法です。ぜひ試してみてください!
2:教科書を声に出して音読する
国語や英語では教科書を音読することが多いですね。社会も同じように音読すると、あらゆる感覚をつかって勉強できるので、より知識が頭に残り、音で記憶がよみがえってきて解くのが速くなります。学校が長期休みの期間にそれまで学習した内容を、無理のないペースで音読してみましょう。
次に、資料(史料)を読み取る問題が多く出される傾向にありますので、教科書に記載されている資料(史料)から、「どのような特徴があるのか」「なぜそのようになるのか」「課題は何であるのか」などを読み取る練習をしましょう。また、読み取った内容を説明する練習も必要です。
教科書の中の資料(史料)が載っている箇所に、そこから読み取れる内容を書いた付箋を貼って、いつでも確認することができるようにすると効果大です。
一つ例を挙げてみます。
※日本の都道府県ごとの老年人口のグラフから読み取れることを付箋に書いて貼る。
「読み取れること:大都市がある都道府県以外では老年人口の占める割合が高い」
「理由:都市部へ若い人たちが進学や就職などで流出しているため」
「課題:過疎が進み、教育や医療、防災などの地域社会の維持が困難になってくる。
「対策:道路の整備や若い人たちが働ける場所を増やすための企業や工場の誘致、
UターンやIターンで移住してきた人への住居の提供」
「ちょっとひまだなあ」と思ったときに、この内容を見ていくだけでもためになりますよ。自分の字で書いてあるのは頭に残りやすいものです。
福岡県公立入試では、現代の社会問題・時事問題も出されています。
過去3年の内容は「消費者主権や世界の食糧問題」「選挙における投票率の低さやクレジットカード利用による課題」「年金問題やSDGs」です。
日ごろから新聞やニュースに関心を持つことが大事ですが、さらに実行したいことは、社会問題や時事問題について先生や友だち、家族など複数の人たちと話してみることです。自分の意見を伝えることに加え、いろいろな人の意見を聞くことで知識が得られますし、視野が広がっていきます。こちらもぜひ取り組んでがんばってみてください!
社会は覚えるのがたいへんで時間がかかるけれど、今からでも間に合うのかな…と思っていませんか。大丈夫です。十分間に合います!まずは実行あるのみです!がんばってください!
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