こんにちは、筑紫修学館スタッフブログです。
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入試問題の問題分析と次年度の受験生へのアドバイスは今日で4回目、いよいよ理科です。
大問1【生物:葉の蒸散】
(小問数)4
(形式)アジサイの葉っぱに関する対照実験の様子と結果の図を見て、問題に答える形式です。
(分析)「双子葉類」、「蒸散」、「根毛」などは、入試でもよく出ますが、学校の定期考査でもよく出てくる理科用語です。内容を理解し覚えていれば解ける問題で、難しくはありません。
大問2【生物:遺伝と生殖】
(小問数)4
(形式)カエルの有性生殖の様子に関する図を見て、問題に答える形式です。
(分析)「生殖細胞」や「発生」など生殖に関する用語を覚えておき、「無性生殖」の特徴を答えさせる問題で、用語を自分の言葉でうまく説明できかどうかが試されました。
大問3【化学:金属の密度】
(小問数)5
(形式)メスシリンダーを使った実験の様子、実験内容から密度を求める計算問題などが出されました。
(分析)メスシリンダーの使い方、密度と体積の関係、また密度と物体が浮くことの関係を理解しておけば解ける問題で、難易度は高くありません。
大問4【化学:イオンとマイクロプレート】
(小問数)6
(形式)マイクロプレートを使用した実験結果をもとに答える形式の問題です。
(分析)マイクロプレートの使い方と、金属のイオン化傾向の特徴を理解しておく必要があります。
※マイクロプレートは最近では出題されたことがありませんでした。学校の教科書でも取り上げられていますので、授業でしっかり学び理解しておくことが必要です。
大問5【地学:火成岩と深成岩】
(小問数)5
(形式)火山岩と深成岩のスケッチを見て、登場してくる先生と生徒の会話を読みながら答える問題です。
(分析)会話の内容をよく読み、火成岩の特徴を覚えておけば、問題に答えることができます。
大問6【地学:前線と天気図】
(小問数)6
(形式)与えられた天気図を見て答える問題です。
(分析)天気図記号を書く問題は最近よく出ています。それぞれの前線や気団の特徴を覚えておけば解ける問題です。
大問7【物理:電気と発熱量】
(小問数)5
(形式)電熱線と発熱量を確認する実験図を見て問題に答える形式です。
(分析)回路図を正確に書くことができるようになっておくことと、実験結果を見て時間と温度の変化を正しく読み取れるようになっておくことが必要です。
大問8【物理:台車の運動】
(小問数)6
(形式)記録タイマーを使った台車の運動の実験結果から、登場して出てくる先生と生徒のやり取りを読み取り答える問題です。
(分析)記録タイマーの結果を見て、速さを求める計算ができること、会話から台車の動きに合う答えを導くことが必要です。
【総評】
難易度は例年並みで、他の教科に比べ得点しやすかったと思われます。大問8問の構成で、生物・化学・地学・物理の順も変更がなく、配点も例年と変わりがありません。
【次年度の受験生のみなさんへアドバイス】
難易度はここ数年変わっておらず、教科書の基本的な内容をきちんと理解していれば対応できます。これまで同じ傾向の問題が多く出題されていますので、過去問題を解いておくことは何よりも重要です。論述問題は出題側の出題の意図を組みとって、キーワードを外さないようにして書く練習をしましょう。作図やグラフは正確に書き、実験の目的や結果を理解して知っておくことが大切です。
次回はラスト!英語の分析です。