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福岡県公立入試問題分析!【社会】

  • 2025/03/08
  • TOP新着

こんにちは、筑紫修学館スタッフブログです。
今日もご覧いただきありがとうございます! 公立高校入試分析の三日目は社会です!

【社会】

大問数は今年も6問でした。小問数は昨年33問に対し32問であまり変化していません。自分のことばでまとめる記述問題が13問で昨年より2問増えています。複数の資料を読み取って答えを導き出す問題が多く、資料ごとの特徴を結びつける力が要求されていました。また完答問題が昨年の11問から14問に増えたため、得点に差がつきやすくなったと言えます。難易度については、記述問題と完答問題の増加のため昨年の得点率60.0%より少し難しくなったと予想します。

大問1 明治時代までの歴史

(形式)
古代から明治時代まで幅広い時代についての、基本的な内容の出題でした。問1と問4~6はすべて全解または両解のため、得点に差が出やすくなっています。
(分析)
問2は藤原氏の摂関政治について「きさき」と「即位」の語句を使って書く記述問題でした。重要語句は1行程度で説明できるように日頃から練習しておきましょう。問5では、資料の中の都が平城京か平安京かを特定するヒントが資料の中ではなく、タイトル部分の「奈良の都の跡で出土」にあることが、気づきにくかったかもしれません。

大問2 大正時代以降の歴史

(形式)
20世紀以降の政治、経済、外交についての出題でした。
(分析)
以前は明治時代からの出来事に関して出題されていたものが、今年は20世紀に限定されて、範囲が狭くなっていました。問1は原敬内閣が本格的な政党内閣だったといえる理由を、資料から読み取ってまとめる問題でした。従来の記述であれば「原敬内閣は日本で最初の本格的な政党内閣である」と答えさせるところですが、「閣僚の大部分が立憲政友会に所属している」ことを資料から読み取る力が試される問題に変化しています。このような読解力がこれからの入試では重要になってきます。

大問3 世界地理

(形式)
世界各地域からの出題ではなく、全て略地図・資料・表から読み取る問題でした。問5では2つの記述問題が出されています。
(分析)
問1は略地図中の都市を東京からの距離が近い順に並べる問題でした。普段よく見かける略地図Ⅰは距離が正確ではないので、距離が正確な略地図Ⅱに4つの都市を書き込んで比べる必要があります。問5は、オーストラリアの貿易の変化についての出題です。輸出相手上位4か国をまとめた資料Ⅲからは割合の高い地域がヨーロッパからアジアに変わったことを、輸出品目の変化をまとめた資料Ⅳからは割合の高い品目が農産物から鉱山資源に変わったことを読み取ります。複数の資料を正しく整理して、必要な情報をまとめる力が問われています。

大問4 日本地理

(形式)
県庁所在地の位置、発電所の分布、人口・工業・農業の特色から出題されました。
(分析)
問1北海道の道庁所在地の位置を略地図中の記号から選ぶ問題でした。北海道の経度と緯度を知らなくても、日本の緯度と経度が、おおよそ北緯20度から46度、東経122度から154度の範囲であることを覚えていれば、そこから正答が推測できます。細かい知識が抜けているときは、自分の持っている知識から何とか答えを導きだそうとする姿勢が必要です。

大問5 公民

(形式)
裁判制度、日本国憲法、国会、国際連合、価格、財政に関するテーマ別学習を題材に問題が出されました。解答数が昨年14から11に減少しています。
(分析)
2年連続で出なかった国際社会に関する問題が復活したり、財政の課題についての記述問題が出題されたりしているのは、現代の社会に対する問題意識を問う意図もあったと考えられます。問6(2)の記述は、日本の国債残高が増加し続けているのは、どこに問題があるか資料から読み取る力が必要です。

大問6 時事問題

(形式・分析)
日本の農業におけるに情報通信技術の活用について記述する問題が出されました。会話文の空欄に当てはまる内容をそれぞれの資料から読み取れることをもとに書く形式です。スマート農機の例としてドローンがとりあげられています。非常に現代的な内容で、教科書で学ぶ知識だけでなく、日頃から新しい情報に触れる機会が必要だと実感させられる問題です。

【総評】

今年度の問題は、知識の暗記だけでなく、思考力・読解力・記述力が求められる問題が多かったのが特徴でした。特に、資料の分析や時事問題への対応がカギとなる出題傾向が続いています。基礎知識をしっかり固めるだけでなく、実際のニュースやデータを活用して論理的に考える力を身につけていた人たちは十分対応できたはずです。

【次の学年への学習アドバイス】

大問6の時事問題にみられるように、最新の話題も入試問題に取り入れられる傾向は、今後も続くと考えられます。メディアからの情報や各種資料を通じて、さまざまな知識を吸収することにも積極的に取り組みましょう。また、グラフや統計や歴史的資料を読み取る問題も増加傾向にあります。これらの問題に対応するために、教科書の資料の特徴や考えられる課題をいつもまとめておく必要があります。さらにまとめた内容を文章で表現できるように練習することも必要です。選挙の投票率の低さやカード利用の課題、年金問題や地域の活性化などの社会問題が出題されますので、現代の社会問題にも目を向けて「知る努力」を重ねていきましょう。

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