こんにちは、筑紫修学館スタッフブログです。
今日もご覧いただきありがとうございます!公立入試分析の理科です。
【理科】
大問は8問で昨年と同じ、難易度もほぼ同じでした。記述問題が減り、記号選択問題が増えたことで時間が足りず困ったということはなかったと思われますし、文章中の記号選択問題の内容も悩ませるものではありませんでした。以下、問題の種別の比較です。

【問題の傾向】
大問8問
例年どおりで生物、化学、地学、物理の順も変更なし。配点も各分野15点ずつでの60点満点。
大問1 生物:ヒトの消化のしくみ
消化酵素と消化された最終形は書きやすかったが膵液がデンプン、タンパク質、脂肪すべてを消化するところが難解だった。問4の論述が書きづらかった。
大問2 生物:タマネギの根の細胞分裂
基本的な細胞分裂の問題。分裂の順番や薬品の役割は解きやすかったと思われる。問4は難しく感じたかもしれないが分裂後の染色体の数が誘導されており、それに気づいたら解ける問題だった。
大問3 化学:溶解度
問1の質量パーセント濃度の計算は難しくはなかった。問3はいくつかのパターンを推理して一つの答えを導き出さなければならなかったため、正答率は低いと思われる。対策としては溶解度曲線の意味合いを理解しておくことが大切である。
大問4 化学:金属の酸化
マグネシウムリボンとスチールウールの酸化の問題。問2のマグネシウムリボンが二酸化炭素中でも燃焼する実験を原子のモデルで表す問題は少し難しかった。化学反応式をきちんと理解していれば解けたと思われる。
大問5 地学:気象観測
寒冷前線が通過する基本的な問題。気温と湿度が反対になる関係をとらえておくことと天気図の移動が西から東だということを理解していれば難しくはなかったと思われる。
大問6 地学:太陽の一日の動き
秋分の日の太陽の動きを透明半球で記録する実験の問題。
問2の計算問題は基本で難しくなかった。
問3の秋分の日のシドニー、北極付近、赤道上の太陽の動きを模式図で問う問題は初めて出題され理科的思考を試され困惑した受験生もいた可能性あり。
大問7 物理:レンズによる像のできかた
凸レンズの基本的な内容でした。焦点距離の2倍の関係が同じ大きさの実像が出来ることを理解していれば解けたと思われる。問3の作図は難しかった。
大問8 物理:仕事
仕事の原理で仕事の大きさや仕事率の計算問題。
理科の計算問題が苦手な受験生には難しかったと思われる。
問2の作図から斜面に垂直な分力の大きさを出す問題は数字が隠されていて数学の比を使うところが難しかったように思われる。問4も早さの大小を一定の条件の中見つけていかないといけなく難題だったと思われる。
次の学年への学習アドバイス
難易度はここ数年変わらないので教科書の基本的な内容をまずきちんと理解することで問題に対応できます。同じ傾向の問題が多く出題されています。過去問題対策は必ず進めましょう。記述問題では出題側の意図をくみとって、キーワードを外さず表現することが求められますから、こちらも過去問題で慣れるようにしましょう。作図やグラフは正確に書く練習が不可欠です。実験の目的や結果も教科書に沿って理解し表現できるように勉強してほしいと思います。
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