2020年度から実施される大学入学共通テストについては,皆さんご存知の通りです。
果たしてどんな問題が出題されるのか…非常に楽しみにしている私です。
でも,今の高校1年生にとっては死活問題ですよね。
ご存知の方も多いとは思いますが,その大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)が全国で今週末に実施されます!
受けてくれるのは,今の高3生と高2生で全国で約8万人です。
すごく楽しみです。
大学入学共通テストについて,現状で決まっていることをまとめます。★印がついている文はセンターの発表の通りです。
★今回の試行調査(プレテスト)の結果を分析し,検証を踏まえて問題作成の方針を決め,来年度(2019年度)は状況に応じてシステム等のための確認テストを実施。
「状況に応じて」…便利な言葉です。
★外国語科の科目のうち「英語」については,2020年度から2023年度までの枠組みとして,センターが作成した共通テストと民間の試験実施主体が実施する資格・検定試験とのいずれか又は双方を利用できることとされています。
「英語」以外は変わらないんだ…
「いずれか」でいいんだ…。
★センターでは『大学入試英語成績提供システム』を設け,参加する資格・検定試験について,受検生から申し出のあった回の成績を一元的に集約し,要請のあった大学等に対して提供する予定です。
「大学入試英語成績提供システム」がどのようなものなのかはまだわかりませんが,いろいろな資格・検定試験の結果を一つの成績にまとめる画期的なシステムと考えられます。
これが東大が不安視しているシステムなのかもしれませんね。
★国語と数学Ⅰにおいて,それぞれ小問3問の記述式問題が導入されます。
今回の目玉なのに少なくないかな…記述式問題を入れなきゃいけないから無理やり入れたという感じが…。
「数学Ⅰにおいて」というのは,『数学Ⅰ・数学A』のテストで,数学Ⅰの範囲から出題されるということみたいですね。
記述式問題がこれだけ少なければ,自己採点も今まで通りにできるのではないかと思います。
★記述式問題の導入に伴い,センターから大学への成績提供時期は現行の大学入試センター試験よりも1週間程度後ろ倒しされる見込みです。
本当に今よりも1週間程度の後ろ倒しで可能なのかと不安になるのですが…。
「すみませんでした。間に合いませんでした」とならないことを期待します。
今回の試行調査(プレテスト)の分析結果は3月になりそうです。
まずは来週公表される試行調査(プレテスト)の問題を見てみたいと思います。
今年も53万人以上もの人が受検する大学入試センター試験ですので,その動向には塾の講師でなくとも注視していることでしょう。みなさんも★印の文に注目して,情報収集に励んでくださいね!