グローバル時代の小学生のための英語教育
英語教育が大きく様変わりしています。大学入試の大幅変革に象徴されるように、日本の教育制度は大きな転換点を迎えています。その代表とも言えるのが英語教育です。従来の文法と読解中心の学習から、「話す」「聴く」能力を含む4技能をバランスよく習得し、使える英語を身につけることが目的となっています。
現在小学生の子どもたちが将来迎える大学入試や就職試験では「英語を話す力」が合否の大きな鍵となる可能性は低くありません。その先のビジネスや研究開発の世界においても英語でのコミュニケーション能力は必須となるでしょう。
グローバル時代を生きていく子どもたちには、遊びや教養ではなく本当に使える英語の力を獲得するための基礎教育が必要だと私たちは考えます。
Treasure Englishとは
Treasure EnglishはESOLの考え方に基づいた新しい英語学習カリキュラムです。ESOLとはEnglish for Speakers of Other Languages(他国語を話す人のための英語)の略で、英語を母語(母国語)としない人たちが大学進学や就職を目指して学ぶ英語学習コースを米国などではESOLコースと呼びます。
米国で発達したこの学習カリキュラムは、効率的に使える生きた英語を習得させることを目的としています。Treasure EnglishはESOLコースの児童向けのカリキュラムを採用しています。耳と口と体全体を思いっきり使って、楽しく本物の米国英語を学習できるコースです。
Treasure Englishのコース
小学生Kidsコース
小学1年生~2年生<週1回60分レッスン>
小学校では3年生から外国語活動が始まります。入学前に幼稚園や保育園で英語に慣れていたのに2年間英語の学習がストップすることになります。英語は語学なので、日々接することで定着していきます。小学3年生までにたくさんの単語やフレーズにふれて身につけておくことで、英語の苦手意識がなくなります。日常生活で使うものやことがらについて、耳で音を聞き、自分の声で話すことで、「読む」「書く」の土台を作ります。
※小学3年生が受講することもできますので、お気軽にご相談ください。
小学生Treasureコース
小学3年生~4年生<週1回60分レッスン>
外国語と日本語の音の発し方の違いをゲームやクイズなどを通じて体験します。学校でとまどうことなくコミュニケーションを体験できるように、楽しく学べる下地をつくります。文法内容の先取りをすることで高学年の英語にしっかりついていくことができます。
小学5年生~6年生<週1回60分レッスン>
高学年では英語として小学校の教科の一つとして位置づけられます。700語程度の単語を勉強しますが、これまでの「Speaking」「Listening」に、「Writing」「Reading」も学習対象に加わります。英語文の構造や日本語と違う語の並びなどをしっかり学び、英語に自信を持って学習できるようにします。
英検5級以上の取得をめざします。
※英検は筑紫修学館で受験できます。
Treasure Englishの特徴
1日本人講師と外国人講師によるオールイングリッシュ授業
Treasure Englishの授業を担当するのは主に日本人講師ですが、その授業は英語のみで進められます。日本は世界的に見てもたいへん英語の習得が難しい環境だと言われています。それは学校教育が100%日本語で行われ、社会でも英語に触れる機会が極端に少ない環境であるからです。Treasure Englishは、少しでも多く英語に接することができるように授業中講師は英語のみで授業を進めていきます。
また、英語を聞くことに合わせて、生徒が英語を話す機会をいかに増やすかということも重要なポイントです。講師を含め、授業中は教室内の全員が英語だけでコミュニケーションすることで、どうやって英語を使おうかという気持ちが生徒にも素直にわいてきます。
2TPR(全身反応教授法)を使った活気のある授業
Treasure Englishの指導方法はTPR(Total Physical Response)=全身反応教授法を取り入れています。これは子供が日本語を使えるようになっていく過程を英語学習で再現するという考え方です。先生が「Open your book(本を開いて)」と言いながら実際に本を開く動作をする、生徒も同じく本を開く動作をまねる。「Raise your hand(手を上げて)」と言いながら、手を上げる。生徒にも手を挙げる動作を促す。このように人の動きや反応を観察しながら、生徒は自然と言葉の意味を理解するようになります。
じっと座って聞いたり書いたりするだけの学習と違って、体を動かしながらの学習になりますから、活気ある、楽しい授業になります。じっとしているのが苦手な活発なお子様もこの方法なら英語が大好きになるはずです。
3カリキュラムと学習内容
Treasure English のカリキュラムは初めて英語に触れる小学生でも無理なく参加できる構成です。各回の授業では、子どもたちの日常の身の回りにあるシュチエーションをテーマに、あいさつや遊びや学校生活に関する単語や表現を学んでいきます。
各回の学習内容の例
場面 | 学ぶことば | 表現 |
---|---|---|
友達が遊びに来て家族を紹介する | mother, father, big, little,sister, brother, grandmother | I’m ~. What’s your name? Hi, ~. How are you? |
学校の教室での授業中 | clock, door, desk, trash can, computer, chair | Sorry, I’m late. That’s OK. Who’s next? Me. |
公園で友達とスポーツを楽しむ | bat, glove, baseball,basketball, soccer, racket | It’s hot. / Year. Let’s play basketball. |
フードコートで食事をする | spaghetti, French fries, hot dogs, salad, noodle, fruit | I’m really hungry. / Me too. Can you use chopsticks? |
このように子どもたちの日常の中によくあるシーンの中で使えることばや表現を学んでいきます。子どもたちは現実の同じような場面で、英語でどう表現したらよいのかを自然と考えるようになります。
4Treasure Englishの授業の流れ
Treasure Englishの授業は6段階の学習で構成されています。
学校の図工の時間を取り上げたシーンの学習を見てみましょう。
- Lesson
1 -
この授業で使用する単語を学びます。
- ● rulers(定規)
● staplers(ホチキス) - ● crayons(クレヨン)
● markers(マーカー) - ● erasers(消しゴム)
- ● rulers(定規)
単語の「発音」を繰り返し聞いたり発音したりながら「文字」と「絵」と関連付けて覚えていきます。
- Lesson
2 -
この場面での会話表現を学びます。
- What are you making?(何を作っているの?)
- Where’s the eraser? Here it is.(消しゴムはどこ?ここにあるよ。)
- How many crayons do you have? I have 2 crayons.
(クレヨンを何本持ってる?2本だよ。)
- Lesson
3 -
動作に関わる表現を学びます。
- Draw a half circle.(半円を描きなさい。)
- Cut it out.(切り抜きなさい。)
- Paint it.(色を塗りなさい。)
- Glue it.(のりで貼りなさい。)
実際に工作を行いながら上記の表現を理解していきます。
- Lesson
4 -
穴埋め形式で英文を作る練習をします。
- I have 1 ___ . I have 2 ___ s .
(私は~をひとつ持っています。私は~を2つ持っています。) - How many ___ s do you have? I have 2 ___ s .
(~をいくつ持っていますか。私は~を2つ持っています。)
上記の表現を歌とゲームで理解していきます。
- I have 1 ___ . I have 2 ___ s .
- Lesson
5 -
アルファベットの文字と音の関係を学びます。
アルファベットの表す音を学んでいく「フォニックス」を取り入れています。
dは「ドゥッ」という音、tは「トゥッ」という音、iは「イ」というを表すことがわかります。そして、文字をトレースしたあと、自分で書いていく練習です。
- Lesson
6 -
この課で学んだ単語や表現を使って質問と応答の練習を行います。
- How many crayons do you have? I have 2 crayons.
↓
1)消しゴムで
2)マーカーで
3)定規で
4)鉛筆で
このように段階を追って楽しく学べる仕組みになっています。
- How many crayons do you have? I have 2 crayons.
54技能をバランスよく学習
Treasure Englishはこれからの学校英語で大きな課題となっている「話す」「聴く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく学べるカリキュラムです。
小学生の学習能力と発達段階を考慮して、「話す」「聴く」の要素を少し多めに配置し、「読む」「書く」の学習にも楽しく取り組める工夫がなされています。
受講日時 | 受講するみなさんと相談して設定します。もしくは、各校舎にお問い合わせください。 |
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