部活動が終了した高校3年生をちらほら見かける時期になってきました。部活動に打ち込んだ皆さん、本当にお疲れ様でした。
今までは、「部活が終わってから受験勉強を本格化する」と言ってきた人も少なからずいるのではないでしょうか。いよいよ、その言葉を実行するときが来ました。ただ、これを実行するのはそんなに簡単なことではありません。
部活が終わった直後は、「これで勉強に専念できる!」と意気込んでも、なかなかスイッチが入らないものです。「部活終了後もあまり勉強時間が増えていない」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、今日はすぐに受験勉強モードに切り替えるための秘訣をお伝えします。
一言で言うと「勉強を始める習慣を作ること」です。
一日の生活を見返して、勉強を始められそうな隙間を見つけましょう。長い時間でなくても構いません。5分でも10分でもいいので、勉強を差しはさめる隙間を見つけましょう。
勉強は、始めてさえしまえばこちらものです。
人間のやる気は「スイッチ式」ではなく「エンジン式」だと言われることがあります。これは、人間のやる気というものが、急激にオンオフが切り替わるようなものではなく、やっていくうちにどんどん増加していくということを表しています。
学校の授業などで、授業終了のチャイムが鳴っているのに「この問題が解けるまでは続けたい」という気持ちになったことがある人はいませんか?
初めはそれほどやる気がなかったのに、授業が始まったからしぶしぶ手をつけだしたものが、やっているうちにだんだん気持ちが乗ってきて、最終的には授業時間が終わった後にも関わらず勉強を続けたくなる、このような性質を利用しない手はありません。
まずは始めましょう。始めてさえしまえば、そこから勉強時間を延ばすのはそれほど難しいことではありません。というよりむしろ、時間は掛かってしまうものなのです。(もしすぐに終わってしまうのであれば、それは取り組む課題が簡単すぎるという別の問題のせいなので、課題を見直しましょう。)
この手法をとるならば、食事や睡眠など、開始時間を守らないといけないものの前ではなく、その直後に勉強を始めるのがベストです。
そしてこれは、部活動が続いている人でも実行できます。1~2年生など、部活動や習い事で忙しくしている人も、今のうちに勉強を始める習慣さえつけてしまえば、勉強時間を増やすのは簡単です。定期考査前の部活動休止期間をうまく活用できていないと思う人は、ぜひ試してみましょう。
反対に、「部活が終わったら本気で勉強する」と言っているお子さんの保護者さんは、この辺りに注意して観察してみましょう。始める習慣があればそのお子さんは有言実行してくれるでしょうが、そうでなければその発言は信用に値しないかもしれません。
この点で言うと、そもそも勉強する場所が確保されているのかという点も分かりやすい指標です。テキストやノートを広げられるようなスペースは机に残されていますか?机が物置になっている人はいませんか?
習慣を変えるというのはなかなか難しいもので、無意識に変わってくれることはありません。一方で、あれもこれも意識していては、消耗して長続きしません。どこを変えると効果的かをよく考え、うまく”てこ”を効かせましょう。
最後に
部活が終わった今、いよいよ受験勉強が本格化します。この貴重な時間を無駄にせず、自分の夢や目標に向かって努力を続けてください。一緒に頑張りましょう!