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小郡大保校ブログ

2024/12/07

大学入試で使える!英検活用完全ガイド

皆さん、こんにちは。

筑紫修学館小郡大保校の森です。

本日も小郡大保校の校舎ブログをご覧いただきありがとうございます。

近年、大学入試における英語資格・検定試験の活用が加速的に広がっています。

特に実用英語技能検定(英検)は、日本の教育現場での長年の実績があり、

大学入試でも最も広く活用されている資格の一つです。

この記事では2025年度入試に向けて、英検の評価システム

と具体的な入試活用方法を詳しく解説します。

英検の評価システムを理解しよう

英検には級だけでなく、得点から算出されるCSEスコアや

国際的な評価基準であるCEFR(セファール)など様々な基準で評価されます。

1.級による評価

英検は1級から5級まであり、大学入試では主に準2級以上が活用されています。

2025年度からは新たに「準2級プラス」が加わり、よりきめ細かな英語力評価が可能になります。

各級の目安は以下の通りです:

  • ・1級:ビジネスや学術での高度な英語運用能力
  • ・準1級:大学生レベル。社会生活で求められる英語を十分に理解・活用可能
  • ・2級:高校卒業レベル。日常的な英語を理解し、使用可能
  • ・準2級プラス:高校中級~上級レベル(2025年度新設)
  • ・準2級:高校中級レベル。基本的な英語によるコミュニケーションが可能

2. CEFRとの対応

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)

(日本語では「ヨーロッパ言語共通レファレンス枠組」と言います。)

とは、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのことです。

A1,A2,B1,B2,C1,C2の6段階を基本として英語力を評価する仕組みで、

国際的に認知された言語能力の指標です。

英検との対応関係は次のようになっています:

  • ・1級:C1(熟達した言語使用者)
  • ・準1級:B2(自立した言語使用者・上級)
  • ・2級:B1(自立した言語使用者・中級)
  • ・準2級:A2(基礎段階の言語使用者)

英検ではC1までしか獲得できませんので、もし最高評価のC2を獲得したい場合には

ケンブリッジ英語検定やIELTSを受験しなければなりません。

3.CSEスコアによる詳細評価

CSE(Common Scale for English)は、より精密な英語力測定を可能にする英検独自の指標です。

近年、級ではなくCSEスコアによって優遇措置を取る大学も増えてきています。

級別のスコア範囲:

  • ・1級:2630~3400
  • ・準1級:2304~3000
  • ・2級:1980~2600
  • ・準2級:1728~2400

大学入試での活用方式

大学ごとに何を指標とするのか、どのような形式で優遇するのかは変わります。

以下では、実際にはどのような方式で英検を利用することになるのか、

いくつかの大学を例に出しながら解説していきます。

1. 加点方式

英検の級やスコアに応じて、入試の得点に加点される方式です。

主な活用例:

  • ・西南学院大学(英語4技能利用型) : CSEスコアに応じて最大80点加点
  • ・福岡大学(共通テスト利用・併用型) : 取得級に応じて最大40点加点

2. 換算方式

英検の成績を入試の得点として換算する方式です。

主な活用例:

  • ・九州大学共創学部 : CSEスコア2300以上で共通テスト英語満点相当に換算
  • ・西南学院大学(共通テスト利用型) : CSEスコア2300以上で英語満点換算

3. 最低保証方式

英検の成績に基づいて、入試における最低点を保証する方式です。

主な活用例:

  • ・佐賀大学 : 一定以上のCSEスコアを取得、かつ共通テストで50%以上得点をすれば70~90%を保証

受験対策のポイント

英検を大学受験に利用する場合は、以下のようなことに気を付けましょう。

1. 早期に受検を開始する

複数回の受検機会確保し、目標のスコアを確実に獲得することが大切です。

英検は年に3クールに分けて行われます。

1クールのなかでは、紙ベースで行われる試験を1回だけ

コンピュータで行われる試験を2回だけ

1クール当たり、合わせてり3回受験することができます。

目標級が取れなかった場合の再チャレンジや、入試直前の負担軽減も考えて、

可能な限り早くから受検を開始しましょう。

2. しっかりと準備をして受検する

当たり前だと思われるかもしれませんが、

実際には対策が不十分なまま英検を受検する人が多いのも事実です。

また、志望校での英検の基準をよく知らないまま受検してしまい、

級は合格したけれどもスコアが足りなかったという人もいます。

志望大学の要件を早めに確認し、目標点を取れるよう4技能をバランスよく対策しなければなりません。

注意事項

  • ※本記事の情報は2024年4月時点のものです
  • ※入試制度は毎年変更される可能性があります
  • ※必ず各大学の最新の入試要項で確認してください

英検の活用は今後さらに広がることが予想されます。

この記事を参考に、計画的な準備を進めていってください。

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このブログはこんな人が書いています!

森 駿介

筑紫丘高校→九州大学理学部数学科卒業

塾講師歴10年 筑紫修学館歴11年

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