みなさん、こんにちは。
筑紫修学館小郡大保校の伊井です。
今日も小郡大保校のブログをご覧いただきありがとうございます。
①「うちの子、このままで大丈夫でしょうか?」
②精神的な成長とタイミング
③メタ認知と働きかけ
間もなく新年度が始まります。
新たな学校、新たな学年の始まりの時期です。
先日小学生の保護者様と三者面談をする機会があり、
感じたことについて本日は書こうと思います。
①「うちの子、このままで大丈夫でしょうか?」
小学生の保護者の方からの相談でした。
1年強、小郡大保校の個別指導で算数の指導をさせていただいてるお子様に関してです。
とても元気のよい男の子ですが、落ち着いて勉強するのがあまり得意ではなく、
小学校のテストの得点も極端に悪いわけではありませんが、
うっかり間違いや、忘れていることが多く、点数も平均点くらいのため、
理解しているのかが不安でご入塾されました。
中学受験などの予定はありません。
小学校のテストの点数は少しずつ上がってきていますが、
そのスピードが期待していたほどではなく心配されている様子でした。
私が小学生の時も同じようなことを母親からよく説教されていたので、
あまり心配をしないでもいいのかなと少し感じもしますが、
ご心配されるのも自然なことですよね。
文字も男子によくみられる乱雑な字で書くことが多く、
かけ算などのひっ算で自分で「0」と書いているのに、
きれいな「0」になっておらず、少しはみ出しているので、
回答欄に答えを書くときに「6」と見間違えて書いてしまうこともあります。
1年間の指導で口を酸っぱくして指導しているので、
その頻度は減ってきていますが、まだ完全に解消されたわけではありません。
塾で一緒に勉強しているときの文字と宿題の時の文字を比べると、
後者の方が乱雑になっていることがあります。
大保校では1週間の宿題1枚ごとに宿題をする日にちを私が書いて、
それを守って取り組むことを約束しているのですが、
日によって丁寧さが違うのです。
文字が乱雑な時は
「何か嫌なことがあったのかな?」
「忙しくて時間がかけられなかったのかな?」など
想像してしましいます。
逆に同じ生徒の文字なのかと思ってしまうほど丁寧な文字の時もあります。
気分の問題で片付けるのは簡単ですが、その理由が気になり調べてみました。
②精神的な成長とタイミング
これまでの私の経験上、
勉強や様々な物事に対する考え方は
男の子であればある特定の時期に2回大きく変わることが多いです。
個人差もありますが、そのタイミングは小学5年生と中学2年生の時が多いです。
ある日突然変化するわけではありませんが、
1年間を振り返ってみると、
小学5年生や中学2年生の4月と3月を比べると、
気分で行動しているのではなく、合理的な行動をとることが多くなっていることに気が付きます。
何がきっかけで変わるのかがポイントです。
③メタ認知とそのための働きかけ
そのきっかけになるのが「メタ認知」と言われるものです。
メタ認知とは自分が認知していることを客観的に把握し、制御することです。
すなわち、「認知していることを認知している」ということです。
自分自身を客観的に見れているかということですね。
メタ認知ができるようになれば、その時の気分によって行動することが少なくなり、
目的をもって行動することが出来るようになります。
メタ認知が出来ている行動の一例として、
・問題を解いた後に、〇付けをする。
・重要なところはどこかを考えて勉強する。
・何を勉強したらよいか優先順位を考えて勉強する。
・何が分かっていないかを確かめながら勉強する。などがあります。
逆にメタ認知が低いことの一例は
・問題が解きっぱなしになっている。
・言われたことだけを勉強する(作業する)。
・単語の書き取りも書いた回数だけに注目して作業する。(覚えているかの確認をしていない。)
勉強時間が多いけれども得点が上がらない生徒に共通する事柄ですね。
大人が具体的な勉強の仕方を伝えても実行しないもしくはやろうとしないのは
メタ認知が低いことが原因です。
自分自身を客観的に見る視点を持てていないと大人からのアドバイスを活用できないことになります。
では、メタ認知をさせるためには私たち大人は何をすればよいのでしょうか?
大人はこれまでの経験上、
「●●は良いこと」「××は良くないこと」と分かるので、
それを理解していない子供に結果を言ってしまうことが多いです。
一度子供に経験させた後に「●●は良かったのか?良くなかったのか?」を一緒に考えることが必要です。
そして、結果はどうであれ、「努力した」ことに対してしっかりほめるということが大切です。
研究分析においても「ほめるか回数が多いほどメタ認知が高くなる」という結果が出ています。
「小学校高学年の学びに関する調査 2019」(Benesse教育総合研究所)
https://berd.benesse.jp/up_images/research/digest2019_all_1116.pdf
なんでもほめることが大切なのではなく、その過程を見極めたうえで、そのことを子供に伝え、
一緒になって考えたことに対してほめるということが大切です。
またメタ認知ができるようになる年齢の問題もありますので、そこまでは粘り強く接していく必要があります。
このことを調べるまでは、
「ほめることで自己肯定感が強まり自立した子供になる」という意見に対して私自身は懐疑的でした。
意味なく褒めてもらっても「この人わかってないな」と感じるのではないかと考えていました。
ネット中心ですが、いろいろ調べて自分なりに納得することが出来ました。
教えてもらうのもいいですが、自分で調べて、自分で考えて、結論を出せるとすっきりしますね。
この経験をもっと多くの生徒に感じてもらえるように、
私自身ももっと工夫して指導しようと思います。
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