先日、中間集計ながら共通テストの平均点が公表され、得点調整も今年度は実施されない旨の発表が行われました。
難度調整に苦労していた数学は昨年から横這い、生物も物理との平均点の差が10点程度におさまっていました。
数学編
数学は、論理的な思考力を試す問題が多かったような印象を受けました。数学的な思考力を問う良い問題ばかりで、「なるほど。確かに言われてみればそうだ。」と感心するものが多くありました。
計算量は多くなく、道理さえ分かればすぐに答えが出せるようになっていて、考える時間を確保する配慮かとも思いました。国公立二次試験などに向けて論証の練習をしていた人にとっては取り組みやすい問題になっていたかなと思います。
一方で簡単な問題も多く出題されており、数学的な論証に慣れていない人でもとれる問題を確保することで、平均点を調整したのかなと思いました。
共通テストの問題自体が(共通テスト対策とは関係なく)教材として使えるくらい学びどころが多く、個人的には来年度以降もこういう問題だったらいいなと思いました。
英語リーディング編
英語リーディングは、昨年大問6Bを意図的に難しくした印象を持っていたので、今年もそれくらいは覚悟していましたが、今年は大問5から難しくなっていました。大問5の物語3ページはかなり重く、解けたとしても時間をかなり食われるようなものになっていました。
大問5・6の配点が39点あり、60点以上の得点をとりたい人は必ずこの壁を越えなければなりません。大問4までにはそれほど難しい問題が無かったので、70点~80点を目指していた人は比較的強く影響を受けたのではないでしょうか。
難しい単語が解答に関係する箇所に出ていたり、文章が長くなっていたりと、(6割以上を目指していた人にとっては)昨年度よりもかなり難しくなっているように思えました。
来年に向けて
来年からはさらに『情報』が加わりもう一段階新しくなる共通テストですが、今後に向けた新しい傾向を示す一方で、難度調整のために簡単なものを多めに入れた年だったのかなという感想を持ちました。
さて、高校2年生は共通テストまであと1年を切りました。共通テストは付け焼刃で対応できるテストではありません。しっかりと地力をつけていきましょう。
受験生は残り僅かとなりました。今週から私大入試が本格的に始まりだします。ここにきて雪が降るなど順風満帆とはいきませんが、最後まで粘り強くやり切りましょう!
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