多くの高校では、先週末に共通テスト模試が行われました。
自己採点の結果はどうだったでしょうか?
共通テスト模試は、残すところあと1~2回だと思います。
貴重な機会なので、しっかりと見直しをして、本番に向けて改善していきましょう。
一方で、2学期の中間考査も迫ってきました。
10月頭から開始される高校が多いので、残りは2週間ほどとなっています。
定期考査の一週間前から部活休止になる学校が多く、定期対策はそこから頑張ろうと考えている(先送りしている?)人もいるかもしれませんが、それで間に合っている人はあまり多くないのではないでしょうか。
高校は、進度が早く一回の定期考査の試験範囲もかなりの量になることに加え、内容も難しく咀嚼にはかなりの時間と演習回数を要します。
本格的に勉強時間を増やすのは、部活休止期間に入ってからになってしまうかもしれませんが、基本的な用語の意味や公式が覚えられているかの確認は、今のうちからやっておくべきでしょう。
もし覚えられていないものがあれば、部活休止期間に入る前に覚えておくと、その後の勉強がすごくはかどるはずです。
筑紫修学館でも定期考査を意識した勉強に切り替えていっています。
今の時点で、これまで習った範囲がどれくらい頭に入っているかの確認をし、今後の学習計画を考えていきます。
ここで、定期考査に限らず、一人で勉強を進めるときのアドバイスも含めて例を示してみたいと思います。
ある程度頭に入っている場合は、応用的な内容に取り組みます。
一人で勉強を進めるときの落とし穴は、ある程度出来ているところばかり何度もやってしまうということです。
これの要因として考えられるのが、勉強の目的が、学力を伸ばす(自分が出来る範囲を広げる)ことではなく、「不安の解消」になってしまっていることです。
個人的には「完璧病」と呼んでいます。完璧を目指してしまう人です。
気持ちは分かりますが、どんな人間でも無理なので、早々に諦めて謙虚にいきましょう。パーフェクトではなくベターを目指しましょう。
ちゃんと定期考査対策の勉強しているまじめな人に割とよく見るパターンです。
こういう思考になっていると、難しいものへの挑戦に後ろ向きになって、ある程度できているところの反復練習ばかりしがちです。
例えば、定期考査対策を試験範囲の1ページ目から一つずつ「丁寧に」進めている人は要注意です。
結果としては、要領がいいとか悪いとかという表現になるかもしれませんが、内側ではこういった感情が働いているように思います。
塾生にも、ある程度できているから難しいものに取り組もうと言うと抵抗感を示す生徒がいますが、多少強引にでもやってもらいます。
こういう反応を示す人ほど、尚更一人の時にはやらないと思うからです。
授業中であれば、すぐに助けも入りますし混乱してもちゃんと引き戻してもらえます。
特に周りのサポートがある状況では、大いに失敗してもらいたいと思います。
こういう、第三者的な介入が入るのは、塾に通っていることの強みでもあると思います。
基礎が頭に入っていない場合は、徹底的に反復して理解してもらいます。
基本の理解を飛ばして付け焼き刃の勉強を進めると、面白くないし、身につかないしで、いいことは全くありません。
所謂「深海魚」を生むか生まないかの瀬戸際だとも思いますので、ここは譲れません。
ゆっくりのペースで構わないので、生徒が理解することを優先します。
先のことを考えれば、今、ここで、全て、理解しなければいけないということはありません。
場合によっては、範囲を制限してでも基本の理解を重視した方が、先を考えるとプラスが大きいと思います。
どうせ短くても大学受験までは付き合っていく「勉強」ですから、わざわざつまらなくなるようなやり方で進める必要もないでしょう。
このように長期の目で見れるというのも、第三者が介入する塾の強みと言えると思います。
いずれにせよ、時間は掛かってしまうので、まずは早めに手をつけましょう。