皆さん、こんにちは。
筑紫修学館小郡大保校の伊井です。
本日も小郡大保校の校舎ブログをご覧いただきありがとうございます。
昨日福岡県教育委員会より新たな入試選抜方法が発表されました。
「長期欠席者に配慮した選抜」が実施されます。
この選抜方法の対象者は、
中学校等で不登校であっても、環境さえ変われば、
他の選抜で入学する生徒と同様に、継続して登校し、学校生活を送ることのできる生徒です。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/kesseki-choki.html(福岡県教育委員会HP)
福岡県公立高校の入試選抜は、
①中3の2学期の通知表の評定+②筆記試験の得点で合否を決定します。
しかし、長期欠席者(いわゆる不登校の生徒)は日々の授業や定期試験の参加が難しいこともあり、
評定はほぼ「1」になってしまうのが実情でした。
人間関係などがうまくいかず、中学校生活になじめない生徒は
現実問題として、公立高校進学をあきらめざるを得ない状況でした。
通信制の高校などに進学せざるを得ないため、中学卒業後の進路選択の幅が狭まっており、
公教育としての公正性が担保されていなかった一面があったため、
門戸が開かれたということは大きな一歩だと私は考えています。
以下この入試選抜の詳細です。
【対象者】
次の(1)及び(2)にいずれも該当する者
(1)当該制度による出願を希望する者で、高校入学後、継続して登校する意志がある者
(2)中学校等第3学年の欠席日数が、12月末時点において70日以上である者
(以下「長期欠席者」という。)
※教育支援センターやフリースクール、保健室登校での学習等により生徒指導要録上出席扱いとなっているため、欠席日数が規定未満である者について、その学習の状況が長期欠席者と同等であると認められる場合は対象とする。
※中学校等卒業者については、中学校等第3学年での欠席日数が90日以上の者を対象とする。
※第2志望校を志願する者については、第2志望校において本制度は適用しない。
【出願書類】
・通常の書類
・長期欠席者特例措置適用申請書
・自己申告書
(各様式は令和7年度福岡県立高等学校入学者選抜要項で発表)
【検査方法】
・学力検査(5教科)に加え、面接を実施する。
・検査期日は、一般入学者選抜の学力検査と同日とする。
ただし、面接については学力検査の翌日に実施する場合がある。
※面接では、登校する意志や修学意欲の確認等を行う。
※全日制高校は全校で面接を実施する。
【選考】
・調査書における第3学年の評定を選考資料とせず、学力検査の結果及び面接の結果並びにその他志願書類により総合的に選考する。
・他の志願者の学力検査得点を参考に、基準点を設けて選考する。
【実施校・定員】
・県立高校全校で実施
※定時制課程における実施方法等は、各高等学校長が弾力的に判断する。
・特に定めない(入学定員の内数)
発表されたばかりのため、「書類の中身」や「面接内容」など未発表のことが多いため、
詳細はわかりませんが、以下のポイントをクリアする必要があるのではないかと考えています。
【ポイント①】学力検査の得点が一般入試の合否ライン以上得点できている。
【ポイント②】面接と自己申告書で高校3年間通学可能であることをアピールできる。
【ポイント①】については、学力検査は一般入試と同じ問題を使って実施すると思われますので、
長期欠席者も一般入試を受検する生徒と同等以上の学力が必要です。
【ポイント②】については、長期欠席した理由をしっかり説明でき、
高校入学後は3年間通学できることを面接官が納得するように説明する必要があります。
上記の2点を考慮すると、かなりハードルが高い選抜になるのではないかと思います。
この選抜方法で合格した生徒に対して、高校入学後に「配慮」はあると思いますが、
「特別な扱い」はないと思いますので、面接官をいかに納得させられるかということが
大切になるのではないかと考えます。
上記はあくまでも私の所見です。
書類の書式などが発表されれば、教育委員会の細かな意図も汲み取れると思います。
導入初年度は手繰りの状況で、関係者の方々は以下に入試の公平性を保って、
多くの受験生が納得できる制度にするためにご苦労されていると思います。
この取り組みは一人でも多くの子供たちに公平公正な入試制度にするために、素晴らしいものであり、
私たち民間教育に携わるものとしても成功するようにその意思を汲み取り、
日々の指導に生かしていこうと思います。
【校舎トピック】
・1学期期末試験 小郡大保校生 頑張りました!
以下のコースの申し込みを受け付け中です。
・中間試験対策授業
・2学期受講生受付中!
随時、お問い合わせやご入塾を受け付けております。
2学期のスタートダッシュを決めよう!
・【小中高校生】自習室無料開放
https://www.ganbari.com/self-study-room-open/
校舎開館中は自習室を使い放題。一部時間帯は講師にわからない問題の質問対応も可能です。
★各コースお申し込みは…
①お電話…0942-75-7000(小郡大保校直通)
②校舎LINE…以下QRコードから「○○参加希望」とメッセージをお送りください。
③ホームページお問合せフォーム
https://www.ganbari.com/pamphlet/
このブログはこんな人が書いています!
伊井貴宏
八女高校→山口大学工学部応用化学工学科卒業
塾講師歴26年 筑紫修学館歴14年
筑紫修学館 教務長
小郡大保校 校舎長
2021年5月からダイエット継続中!
8.0㎏減量できました!