こんにちは。今回も筑紫修学館西新校のブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、先週のブログでは来年から開始される大学入学共通テストについて、2025年以降の試験科目として「情報」が新設されることになりそうだというお話をしました。
今回は、もう一つの目玉である教科・科目の再編についてご紹介しようと思います。
こちらも「情報」の新設と同じく2025年以降の変更になるので、現在の中学2年生以下の人にとっては、特に重要な話になってきます。
ただし、大学入学テストの変更は、これから生きていくうえで必要な能力が変わっていくこと(というよりもむしろ、すでに変わっていること?)の証でもあります。中学2年生以下の人に限らず、皆にとって重要な事柄だと言えそうです。
さて、前回も少し触れましたが、検討されている案では現在の6教科30科目を7教科21科目に変更することが提案されています。
科目が大きく減少していますね。教科ごとに細かく見てみましょう。
①『国語』は現在と変わらず、「国語」の1科目。
②③『 地理歴史』『公民』の2教科については大きな変更がなされるようで、 「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「公共、倫理」「公共、政治・経済」、それに地理歴史と公民を組み合わせた、「地理総合、歴史総合、公共」の6科目から最大2科目を選択させるという案が示されているそうです。
現在は「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」と、「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の合わせて10科目から最大2科目を選択することになっています。
多くは今までの科目名に「総合」や「探究」という文言が追加されていますが、「公共」については新しい科目になります。
これは、近年導入された18歳選挙権などを背景に、主権者教育を進める科目になるそうです。
④『数学』については、現在の「数学1」「数学1・数学A」「数学2」「数学2・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の6科目を、「数学1」「数学1、数学A」「数学2、数学B、数学C」の3科目へと変更することが示されています。
目をひくのは、昔の受験生にはお馴染みの「数学C」の復活でしょうか。 ただし、昔のように行列が復活するわけではなさそうです。詳細についてはまた次回以降に触れていこうと思います。
⑤『理科』については、現在の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」の8科目の中から、基礎の4つを1科目にまとめ5科目にするとしています。
⑥『外国語』は、現在の「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目のままとなっています。
⑦これらに『情報』が加わり、7教科21科目になります。
今のところ、このような案で検討がなされているようです。
『情報』や「公共」の追加もあり大幅な改正と言えそうですが、それだけこれから生きていくのに必要な能力が昔と変化しているという現われでもあります。
時代遅れにならないように、新しい情報をしっかりキャッチして能力を高めていきたいですね。