福岡の学習塾 筑紫修学館TOPページ > 平成27年度福岡県公立高校入試傾向と次年度の対策

KBC「正解はこれだ!」で放送した平成27年度の福岡県公立高校入試傾向です。
今年3年生の皆さん、昨年の入試の傾向をしっかり押さえるとともに、来年の入試対策を行いましょう!

筑紫修学館では、生徒一人一人のウィークポイントの克服をきっちり行い、入試で点数がとれるように来年の入試対策を行っています。
弱点克服をどうやって行ったらよいか、その他来年度入試に向けての勉強方法などお気軽にご連絡ください。


2年連続で国語の入試問題を当てた橋本先生のインタビュー

難易度

昨年よりやや易化

今年の入試傾向

・ 論述式問題が少なくなった。

・ 品詞の識別の問題が出た。

は漢詩と古文を比較する形式になり、返り点については一句だけに打つのではなく漢詩全体に打ち、一つだけ違う返り点になる句を答える形式に変わった。

・ 漢字の行書と総画数の問題は三年連続出ており定着している。

・ 作文は、アンケート調査のグラフに関する条件作文が復活した。

次年度の対策

大問構成や出題内容の基本は、あまり大きな変化はみられない。
熟語の構成や書体のような語句の知識において、年度によっては1~2問程度の新しい傾向の出題がある。

さらに今回は文法問題が加わった。これまでは設問のなかに、解答する場合の条件として文法が登場することはあった。たとえば「文の成分で答える」とか「三文節で答える」などはみられたが、文法そのものを問うことはなかった。
その意味では大きな変化ともいえる。
公立高校ではこれまでねらわれていない問題は練習しないという偏った学習ではなく、どの分野でもきちんとできるようにしておきたい。

文章の内容に関する問題に対しては、内容を把握するのと同時に、どのような答えを作ることを求められているかの「暗黙の法則」を知っておくと制限時間内でむだなく解くことができる。
この法則は塾の授業のなかで紹介するので、実際に自分でも使い続けて身につけていってほしい。(この法則を知るのは短時間でもできるが、身につけるには何ヶ月かの時間はかかる。)

古文・漢文については知識分野と内容のどちらもしっかり理解し定着させていきたい。古文の題材は数多く学習し、どんな話なのかを知っておくと本番で同じ文章が出題されたときに楽である。授業や宿題などできちんと内容把握してほしい。

作文は、原稿用紙の使い方や文法などを基本から学習しておき減点の対象とならないようにしておく必要がある。文字については読む相手が読みやすいような文字を書くことをつねにこころがけたい。

ワンポイントアドバイス

本文の文脈を正確につかむように読み、主題をつかむことを毎回心がけよう。
漢字・語句・文法など知識面も怠りなく習得すること。塾ではテストや授業内容を習得しておこう。

模擬試験や授業内容が入試に出題されることがある。平成26年度のの論説文文章題、の古典の内容が的中したのに続き、平成27年度は作文の資料が、直前の日曜入試対策模試の資料とほぼ同じで2年連続的中。

また、日曜ONEDAY特訓講座の教材として提供したテキストのなかの古文がそのまま出ていたので、講座には積極的に参加し、授業はもちろん指示した宿題もきちんと取り組んでいくことをおすすめしたい。

難易度

昨年よりやや難化

今年の入試傾向

・ 解答を導くための資料が増え、出題の幅が広がった。

・ 論述式の問題が配点の3分の1を占め、国語力が問われる内容となっている。

以外のすべて大問で論述問題が出題されている。

次年度の対策

本年度より問題用紙が冊子になったため、資料が充実して、昨年の約2倍となった。これにより複数の資料を読み取って問題に答える問題が増加した。

ただし全体の問題数は昨年より9問減少した。そのため1問あたりの配点は増加した。特に論述式の問題の配点が高く、3点問題を中心に全体の3分の1を占めるまでになっている。論述的思考と表現の力がさらに必要になってきている。

問題構成は例年どおりで、歴史・地理・公民とバランスよく出題されている。

は近世までの歴史で、昨年論述問題が出題されていなかったが、今年は2問出題された。論述問題以外は比較的易しい内容だった。

は近現代の歴史で、記述・論述問題の出題はなかった。この大問も比較的解きやすく、確実に得点しなければならない。

は世界地理で、例年と同じく地図をからめた出題だった。資料の数が倍以上になり、出題の幅が広がった。設問に対してきちんと答えられるかがポイントで、設問内容の把握する力も養わなければならない。難易度はやや高い。

は日本地理で、こちらも例年と同じく地図をからめた問題だった。世界地理と同じく資料の数が倍以上になり、問4の論述問題などは難易度が高かった。

は公民分野で、14点と最も配点が多い単元となった。この単元の論述問題は、資料を読み取り、きちんと考えることができれば解くことができる。ここは易しく、得点源なので取りこぼせない。

は例年、論述問題が2問出ていたが、今年は1題のみの出題だった。論述問題は少し考える内容ではあるが、全体的には易しい問題設定となっている。

ワンポイントアドバイス

社会は、地理・歴史・公民と3分野に分かれている。

公民は、中学3年生からの履修範囲ということで勉強する時間が短いため、基本問題が中心で難問はほとんど出ない傾向にある。ということは公民ではあまり差がつかない。公立入試の社会の攻略のポイントは地理・歴史でどれだけ得点できるかにかかっている。

地理は、苦手な生徒が多い。公立入試は地図をからめた問題が基本だが、世界の国名や首都、日本の都道府県や県庁所在地などはきちんと覚えておくべきで、日頃から地図帳を活用して、場所と名前が一致するようにしなければならない。
その学習と同時進行で、各国や各都道府県の特徴をまとめていくとよい。組み合わせて覚えていくと公立入試に対応できる基礎が作れる。
資料問題は、練習が不可欠。特徴のないグラフや資料は使われないため、グラフや資料の特徴を捉えることが出来るようになれば十分に公立入試には対応できる。

歴史は、時代の特徴を学び、その上で流れをつかまなければならない。まずは各時代の勉強をおこなう。その後で時代の流れを把握していくとよい。同時に行わなければならないことは中国の歴史とからめた勉強をするということ。中国は王朝名が変わるため、日本の何時代が中国の何という王朝かを把握しなければいけない。
資料問題・論述問題も多く出るため、教科書を基本とした勉強をおこなうことが大切である。年号もできるだけ覚えたほうがよい。並び替えの問題などでは年号を暗記しているとかなり役に立つ。

社会は、努力が点数に直結する教科であるため、あきらめずに学習を続けてほしい。

アドバイスもらいたい事
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難易度

昨年より易化

今年の入試傾向

・ 「両解」「全解」の問題が半減した。

・ 教科書の本文から抜き出した問題が見られた。

・ 論述問題が書きやすくなった。

・ 昨年に続き、作図と計算が組み合わされた問題が出題された。

・ 問題が冊子になり、スペースが広がったため、文章が読みやすくなった。

次年度の対策

大問構成は生物分野、化学分野、地学分野、物理分野から2つずつの全8題で変化は見られない。
小問数は昨年度より増えたが、昨年度の特徴でもあった複数の小問がすべて正解でないと得点にならない「両解」や「全解」という問題が、昨年は11問出題されたのに対し、今年は6問に減ったことが要因である。

その結果、片方の正解でも得点できるようになり、全体的には得点率が上がると予想される。また教科書からの出題が多く、教科書を隅々まで理解しておくことが重要であるといえる。

以下に大問ごとの分析をおこなう。

第1問は中学1年生で習った内容で、すべて教科書に記載されており、教科書を読んでおけば全問正解できる内容だった。ただし、本文だけでなく写真や図、吹き出しなど細かな部分まで見ておく必要があり、章末問題を解くことで対策とすることができる点も意識しておきたい。

第2問は中学3年生で習った内容で、問1のみ教科書の記述はなく自分で考える問題であったが、定期考査でも出題されやすい内容で解きやすかった。その他は教科書に記載されていたので、第2問は全体的に難易度は低かった。

第3問は問1が中学2年生、問2が中学3年生で習う内容だった。問1は「炭酸水素ナトリウムと塩酸の化合」の問題で、過去に「炭酸水素ナトリウムの熱分解」が出題されており、こちらと混同しないように注意が必要であった。問2は教科書には明記されていないので、書き方を少し工夫すべき問題であった。このような点から、第3問はやや得点しづらかった。

第4問は中学3年生で習った内容であった。問1、問2は教科書の実験通り。問3と問4は教科書に明記されておらず、少しアレンジが必要だが、解答するのに難しいものではなかった。

第5問は中学1年生で習う内容で、ほぼ教科書通りであり、解きやすかった。

第6問は中学2年生で習う内容であったが、問1は中学2年生でおこなった実験だったが、中学2年生の教科書には解答が記載されておらず、中学1年生の教科書に記載されていた。学年を超えて、理解がつながっていくことが重要である。全体的に教科書の文章を使って、自分で解答をアレンジするものばかりであったので、やや解答しづらかった。

第7問は中学2年生の内容であった。基本的には教科書の本文に記載されていたが、正答率が低いと思われる問3は章末問題を解いておくことで対応できた。第8問は中学3年生の内容であった。問2は「両解」の問題で作図と計算の両方が正解できていないといけないため正答率が低いと思われる。問1や問3は教科書通りで書きやすかった。

理科は教科書の理解度で正答率が大きく変わることを意識してほしい。

ワンポイントアドバイス

まずは教科書の本文を読み、文章を理解すること。そして、「なぜ?」と思う箇所があれば先生に質問したり、自分で調べたりして解決することが重要。次に、教科書の実験や挿絵の吹き出し部分に注目し、章末問題も解いておく。つまり、教科書の隅々まで理解することができれば、公立高校入試の理科はほとんど解ける。最後に入試特有の問題をたくさん解き、慣れることで満点を取る力がつく。

また、理科のテストは一度読んだだけでは理解しづらい出題形式もあるので、落ち着いて何度も問題を読み返す余裕が欲しい。自信がつくほどの問題演習量をこなすことで、心にゆとりができ、満点が取れる。

アドバイスもらいたい事
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難易度

昨年並み

今年の入試傾向

ここ数年、難化傾向にあったが、今年度は標準的な問題であった。

短い対話文形式の問題が例年通り出題された。

対話文の問題の中に、短い英作文形式の問題が追加された。対話の内容を加味しつつ、自分の意見を記述する形で出題された。

長文読解問題で、一昨年の形式と同じ新聞記事形式の問題が復活した。

英作文では指定語数が30語以上から35語以上に増加した。ただし、書き出しの条件文も字数に含まれるため、実質的には字数は減少。

次年度の対策

対話の応答、対話形式の長文、長文問題、英作文という大問構成に今後も変化はないものと思われる。ただし、長文問題において出題されるテーマは年々社会的なものに変化しており、今後注意が必要。

また、日本語で解答する記述も増加しており、英文を読み、日本語でまとめさせるという出題傾向が続いている。対策としては、基本的な文法事項をきちんと定着させておくということに加えて、日本語でまとめる、指示語の示す箇所を見つける練習が欠かせない。
公立高校入試における英語の答案の作り方に関しては、塾の授業の中で練習を積んでいこう。

今年度はの対話問題の中で、5語以上の英語を使い、短い英文を書く問題が約10年振りに復活した。塾で平成11、12年度の問題を解いていた生徒はあまり焦らずに対処できたはずである。ここ数年、しっかりとした文法力・単語力が求められる問題が増加傾向にあり、そういった意味でも普段の勉強が欠かせない。単語は書いて覚える、習った文法を使い自分で短い文を作り、添削してもらうなどの努力をしてほしい。

英作文においては、私立高校入試でも書かせる問題が増える傾向にあり、十分練習しておく必要がある。まずは簡単な文法、単語で書くことを心がける。質問内容は年度によってばらつきがあるため、さまざまな題で、どんな質問をされても自分の英作文の型に持ち込めるような練習をするのが望ましい。塾では、受験生がよく間違える表現など注意していくので、それを活かして満点を狙おう。

ワンポイントアドバイス

長文内で使われている語彙レベルは年々難化傾向にある。その単語力を身に付けるために、書いて覚える学習に加えて、英語検定などの検定試験に挑戦してみるとよい。合格が自信や興味につながり、より勉強がはかどるはずだ。また、長文問題の練習のみならずリスニングの練習もできる。

記述問題の増加に対応するために、普段の勉強から英文を書いたり、日本語訳を書いたりする作業を面倒くさがらずに取り組んで欲しい。塾のテスト・テキストの長文問題のやり直しを通して、文法の繰り返し学習、指示語の示す箇所を探す練習を積んでいこう。

アドバイスもらいたい事
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福岡県公立高校の合否決定は次のように行われます。当日の学力検査だけではなく、調査書の評定も順位をつけて総合的に判断するという仕組みです。
学力検査と調査書評定を並べてA群とB群に分けます。A群に入ると調査書に問題がなければ合格です。
残りはB群に入り、調査書内容から総合的 に判断されます。
A群に入るためには調査書評定が必要なので目安として通知表の得点を上げることを優先すればA群に入る可能性も高くなります。受験生の皆さん、がんばってください!

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