年間行事の中でも特に大きなイベントである「勉強合宿」。
九大パルの年に2回の合宿は恒例行事となっており運営のノウハウもしっかり出来上がったものがありました。
しかしながら、それに甘んじて工夫を怠っていては「生徒達を引っ張ってはいけない」という運営スタッフの強い想いから、「高等部合宿改革元年」の旗印のもと、夏期・冬期のどちらの合宿も大幅リニューアルしました。
コンセプトを明確に!
高等部合宿を運営するに際して、まずはコンセプトを明確にすることから行いました。
合宿を実施するタイミングでセンター試験まで3週間足らず。
1科目にかけられる時間はわずかしか残されておらず、いかに内容の詰まった勉強をさせるかが重要となります。
冬期合宿では各科目の知識事項を教えることももちろんですが、それだけではなく「問題へのアプローチの仕方」をレクチャーし、実際の試験で通用する“得点力”を養成すべく、さまざまなプログラムを設定していきました。
1日目
時間 | プログラム | |||
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8:30~ 9:10 | 結団式 | |||
9:30~10:50 | センタープレ模試① | |||
11:10~11:50 | グループワーク① | |||
11:50~12:30 | 昼食 | |||
12:50~14:10 | センター数学ⅡB | センター英語 (第4・5・6問) |
弱点克服学習 | |
14:20~15:40 | センター数学ⅠA | センター英語 (第2・3問) |
||
15:50~17:10 | センター物理 | センター化学 | 私大対策英語 | |
17:20~18:40 | センター数学ⅠA | センター数学ⅡB | 私大対策古文 | |
18:50~19:50 | 夕食 | |||
19:50~21:00 | 入浴 | |||
21:10~22:30 | 九大二次数学(理系) | 九大二次数学(文系) | センター古文 | 弱点克服学習 |
22:40~23:10 | 達成度確認テスト | |||
23:10~24:00 | グループワーク② | |||
24:00~ | 就寝 |
2日目
時間 | プログラム | |||
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~ 7:00 | 起床 | |||
7:00~ 8:00 | 朝食 | |||
8:00~ 9:20 | グループワーク③ | |||
9:30~10:50 | センタープレ模試② | |||
11:00~12:20 | センター物理 | センター化学 | センター古文 | 弱点克服学習 |
12:30~13:10 | 昼食 | |||
13:20~14:40 | センター数学ⅠA | センター英語 (第2・3問) |
弱点克服学習 | |
14:50~16:10 | センター数学ⅡB | センター英語 (第4・5・6問) |
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16:20~16:50 | グループワーク④ | |||
16:50~17:20 | 解散式 |
※グレーの網掛けは「集団授業」です。
※「集団授業」は選択式で、授業を受けない場合は九大生講師のサポートのもと、「弱点克服学習」を行いました。
プロ講師による充実の講義!
センター試験は「時間との戦い」でもあります。戦略的な「時間配分」と「速く解くテクニック」が成否のカギを握っています。講義では、そうした内容にも踏み込んで解説していきました。中には県外から遥々参加してくれた受験生もいましたが「学校では聞けないようなテクニックを教えてもらえた!」と、授業後に満面の笑みで感想を話してくれました。
また、冬期合宿の講義が学校の授業と一味違うのが、「W講師制」を敷いた点です。センター試験レベルの問題を講義で扱うと演習中に手が止まる生徒も出てきます。しかし、サポーターの講師が机間巡視をしながらアドバイスを与える形を取りましたので、生徒たちは理解を深めながら講義を受けることができました。
受験はチーム戦!充実のグループ学習
夏期合宿に引き続き、冬期合宿でもグループに分かれて「実践学習」を行いました。志望校や学力などを考慮して最大8名のグループを編成し、各グループに九大生講師を「コーチ役」として配属しました。
コーチは質問対応だけでなく、生徒一人ひとりの悩みを吸い上げてアドバイスしたり、また同じ範囲を勉強している受験生を横に並べて競わせたりなど、工夫を凝らして生徒指導を行いました。
合宿に参加した講師の共通の思いは「全員を第一志望校に合格させたい!」。そのために一人ひとりの生徒と向き合った姿は、生徒たちの心にしっかりと届いていました。グループで過ごす時間が長かったおかげで、2日間という短い期間にも関わらず「チームの連帯感」が生まれたのも生徒たちにとっては財産となったようです。
生徒の声
感動のフィナーレ
何事も初めがあれば、終わりもあります。あっという間の1泊2日でした。生徒たちは口を揃えて「まだ合宿を続けたい!」と言っていました。最後はグループを引っ張ってくれた講師、そして同じグループのメンバーと「第一志望に絶対合格する!」という約束を交わし、冬期合宿が無事終了しました。