授業コンテスト
9月26日(土)いつもは県内各地の校舎で授業を行っている腕自慢の講師が大橋本校に集結し、「授業コンテスト」が開催されました。
この「授業コンテスト」は各学期ごとに開催し、上位3名は“筑修ベスト3”の称号を手にできます。講師たちはその称号とプライドを賭けて「授業コンテスト」に臨みます。
審査員は伴塾長を始めとして、長年教鞭を振るっているベテラン講師陣。授業に対して目の肥えた審査員たちを「どれだけうならせることができるか」。「授業コンテスト」の参加者にしてみればそこを考えるのが楽しみの一つでもあります。
開催時間が近づくにつれ、次々と参加者が大橋本校へやって来ます。かなり早めに校舎入りして授業練習をする講師、ギリギリまでイメージトレーニングを行ってから校舎入りする講師など、「授業コンテスト」に向けて最終チェックのやり方は講師それぞれ。そして、誰もが緊張した気持ちを落ち着かせながら、各自の席へ着きます。全員が揃ったところでまず行われるのは、くじ引き。授業の発表順は公平に決めていきます。
審査員長である伴塾長の訓示をいただき、すぐに参加者のパフォーマンスが始まります。教科の枠を越え、発声・板書・アクション・説明の分かり易さなど、様々な観点から授業の技量を競っていきます。
童謡を歌いながら詩の解説をする国語科の講師や、サッカーボールを使って天体の解説をする理科の講師など、普段の授業の中で生徒に「いかに分かり易く教えるか」を追求し、そして教室の中で実践している指導が「授業コンテスト」のステージで繰り広げられます。どの講師も制限時間10分の中で最高の演技を「魅せて」くれます。
“筑修の授業自慢”が集まって授業を繰り広げる「授業コンテスト」は新人講師にしてみれば、絶好の勉強の場です。先輩講師の技を盗み、日々の指導に活かそうと必死になって授業見学を行っています。
コンテスト参加者にとっても、同僚と切磋琢磨し授業スキルを向上させる良い機会です。他の参加者の授業パフォーマンスの記録を取りながら、今後の授業の参考にしています。
前回入賞しているだけに周囲の期待もあり、「授業コンテスト」が近づくにつれて緊張の気持ちでいっぱいになりました。その緊張を吹き飛ばすために、前日は深夜まで徹底的に練習しました。
今回はNo.1に選ばれて嬉しかったです。いえ、「嬉しい」というよりは、むしろ「安心」といったほうがいいかもしれません。後輩職員が着席する中、先輩職員として大きなプレッシャーを感じていたからです。表彰式で名前を呼ばれたときはその重圧から一気に解放された気分になりました。そして時間とともに喜びがわきあがってきました。
毎回の授業で「生徒を必ず笑わせ、生徒を必ず“なるほど”と言わせる」ことを心がけています。公立中学と違い、塾は各家庭から授業料をいただいて運営しています。つまり「授業は商品」であるということ。それ以上に生徒に「充実感」を味わわせたいですね。塾の授業に満足し、来るときよりも帰るときの方が“より生き生きとした表情”をしてくれていることが一番ですね。
前回のコンテストでは入賞できませんでしたので、「今回こそは!」と強い決意で臨みました。その決意があったために、毎日研究や練習を重ねました。結果を出すにはまずそれを強く心に誓うことから始まります。「意志あるところに結果は生まれる」ですね。本当に嬉しく思っています。今回のコンテストを私の“成功体験”として、生徒たちに語ってみます。そして、「成績を上げよう!」、「勉強を頑張ろう!」と自ら強く決意をするように導いていきたいと思います。
「一人よがりの授業」ではなく、「生徒を巻き込む授業」を行うように意識しています。我々はこれを“2 way の授業”と呼んでいます。先生が発信するだけの一方通行の授業では、生徒が退屈するだけです。とにかく「生徒参加型」の授業を展開し、教室を盛り上げていくように心がけています。
「授業コンテスト」の発表順は当日のくじ引きで決定しました。私は順番が後半にまわりましたので、他の講師の授業を見ながら自分の授業スタイルについてイメージを膨らませていました。どの講師も素晴らしい授業をしますので、良い刺激を受けモチベーションも自然と高まりました。
今回の結果は非常に嬉しく思いました。しかし、もっと上位を、ひいては第1位を獲得する気持ちでいましたので、「自分はまだまだだな」と感じる面もありました。更に上の順位を獲得すべく、課題を克服して次回のコンテストに臨みたいと思います。
当然ながら「分かりやすい授業」を心がけています。生徒が説明を聞いてイメージしやすいように、用いる例題などは工夫しています。例えば、ある生徒を総理大臣としてクラス内のメンバーで組閣すると授業は盛り上がりますね。もう一つ強く意識していることは「とことんやる」ことです。間違えた問題は解けるようになるまで徹底的に繰り返し学習をさせます。「定着させることが何より成績向上につながる」をモットーに「付け焼刃的な授業」ではなく、「しつこい授業」を展開しております。
本部:池田先生、この度は「授業コンテスト」第1位獲得おめでとうございます。
池田:ありがとうございます。
本部:テンションの高い「池田先生らしさ」が出た授業でしたね。
池田:実は緊張してました。緊張が審査員や目の前に座っている講師たちに伝わらないように、大きな声を出すように意識しました。
本部:そうだったんですね。
池田:はい。でも、「テンション高く」ということは普段から意識しています。
やはり授業は元気良くやらないと生徒たちも退屈に感じてしまうし、決して「良い授業」にはならないからですね。
本部:その元気の良さが生徒たちを巻き込んでいるんですね。毎月とっている「生徒アンケート」でも、いつも高得点を獲得していますね。
池田:生徒に支持してもらえると、やはり励みになります。でも、アンケートの中には手厳しいものもありますよ。「板書を分かりやすくまとめる」だとか、まだまだ自分の中には課題があります。
本部:池田先生ほどの実力があっても、まだまだ課題はあるんですね。
池田:はい。現状に満足してしまっては、絶対に成長しないからですね。常に自己の中に課題を見出すようにしています。
本部:池田先生の中にある課題をクリアしていけば、次回の「授業コンテスト」も第1位間違いなしですね!?
池田:もちろん王座防衛はずっとしていきたいですね。ただし、後輩もメキメキ成長しているのを感じるので油断はできません。努力を続けて、なんとかTOPの座を死守していきたいと思います。
授業コンテストはあくまでもパフォーマンススキルを競い合うもので、これだけでは「生徒指導」は成り立ちません。宿題の指導などの家庭学習管理はもとより、普段からの生徒とのコミュニケーションや挨拶などの普段の生活の指導も「生徒指導」には欠かせません。我々は、これらが全てできてこそ「師弟関係」が構築され、大きな学習効果が表出すると考え、実践しています。