スタッフブログ
みなさん、こんにちは(^^)/
オンライン家庭教師 ネット塾『わかるらいぶ』の山本です!
中学生の理科の教科書を眺めていて、ふと思うことがあります。
「これ…小学校で習うなぁ」
小学校で習う理科と中学校で習う理科って、同じようなことをする単元があります。
この事実について漠然とイメージはしていましたが、改めてしっかりと調べてみました。
■学習指導要領から見る、小学校と中学校の理科の差
まずは扱う単元を見て、どのような差があるのか調べてみたいと思います。
《小学理科》
第3学年
(1)物質・エネルギー:物と重さ、風とゴムの力の働き、光と音の性質、磁石の性質、電気の通り道
(2)生命・地球:身の回りの生物、太陽と地面の様子
第4学年
(1)物質・エネルギー:空気と水の性質、金属・水・空気と温度、電流の働き
(2)生命・地球:人の体のつくりと運動、季節と生物、雨水の行方と地面の様子、天気の様子、月と星
第5学年
(1)物質・エネルギー:物の溶け方、振り子の運動、電流がつくる磁力
(2)生命・地球:植物の発芽・成長・結実、動物の誕生、流れる水の働きと土地の変化、天気の変化
第6学年
(1)物質・エネルギー:燃焼の仕組み、水溶液の性質、てこの規則性、電気の利用
(2)生命・地球:人の体のつくりと働き、植物の養分と水の通り道、生物と環境、土地のつくりと変化、月と太陽
《中学理科》
第1分野
(1)身近な物理現象:光と音、力の働き
(2)身の回りの物質:物質のすがた、水溶液、状態変化
(3)電流とその利用:電流、電流と磁界
(4)化学変化と原子・分子:物質の成り立ち、化学変化、化学変化と物質の質量
(5)運動とエネルギー:力のつり合いと合成・分解、運動の規則性、力学的エネルギー
(6)化学変化とイオン:水溶液とイオン、化学変化と電池
(7)科学技術と人間:エネルギーと物質、自然環境の保全と科学技術の利用
第2分野
(1)いろいろな生物とその共通点:生物の観察と分類の仕方、生物の体の共通点と相違点
(2)大地の成り立ちと変化:身近な地形や地層、岩石の観察、地層の重なりと過去の様子、火山と地震、自然の恵みと火山災害・地震災害
(3)生物の体のつくりと働き:生物と細胞、植物の体のつくりと働き、動物の体のつくりと働き
(4)気象とその変化:気象観測、天気の変化、日本の気象、自然の恵みと気象災害
(5)生命の連続性:生物の成長と殖え方、遺伝の規則性と遺伝子、生物の種類の多様性と進化
(6)地球と宇宙:天体の動きと地球の自転・公転、太陽系と恒星
(7)自然と人間:生物と環境、自然環境の保全と科学技術の利用
赤字は共通することがらを扱う単元です。
小学校の理科で扱うほとんどの単元が、中学校の理科ではより詳しくなって再登場することがよくわかりました。
中学校の理科で初登場するものとしては、原子や化学式、イオン、力の大きさ、力学的エネルギー、細胞、日本の気象、遺伝などについての話だけでした。
■高校入試の問題は小学校で習ったこと?
ここまで見てみたように、中学校の理科では小学校で習うことが多いため、高校入試の問題では、実は小学校の間にならうことも出題されるのではないかという疑問が浮かびます。
実際にいくつかの公立高校入試問題を見てみました。
小学生にもなじみのある図やことばは出てくるものの、残念ながら小学生の知識でそのまま答えられるような問題はほとんど見られませんでした。
少し複雑な計算や中学校で習う知識がからむものが多かったので、小学校の教科書に書いてあることだけで正解を導くのは難しいと思われます。
■中学生になれば理解できるようになる?
小学校の理科と中学校の理科の単元がほとんど変わらないことは先ほどお伝えした通りです。
それでは、なぜ小学生に中学校理科の内容を教えないのでしょうか。
中学生になれば理解できるけども、小学生の間には理解できないことがあるのでしょうか。
わかるらいぶでは、小学生の理科も中学生と同じように教えます。
「小学生だからここまで」という壁を作るのは良くないと思います。
小学生の理科に関わらず、中学生の教科にも「中学生はここまで」という壁を作りがちな単元はあります。
大学受験を目指すような生徒の授業であれば、壁を取り払って高校範囲まで教えることも必要だと思います。
わかるらいぶでは、限界の壁のない授業を心がけたいと思います。
オンライン家庭教師 ネット塾『わかるらいぶ』 山本
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