スタッフブログ
みなさん、こんにちは(^^)/
オンライン家庭教師 ネット塾『わかるらいぶ』の西岡です!
わかるらいぶのブログでは、全国の小・中学生向けの情報として、各都道府県の公立高校入試についてお伝えしています!
今回は熊本県の公立高校入試の話です。
九州の熊本県と縁があったので、こちらの紹介をしたいと思います。
熊本県以外に住んでいる方は、自分の県との違いを知っておくと、逆に自分は何に力を入れないといけないかがわかって有効だと思いますよ。
■おもな入試の種類と日程
1.前期(特色)選抜(1月24日)
実施学科は次のいずれかに該当し、高校側が実施希望するときに募集されます。
ア.普通科のコース
イ.専門学科
ウ.総合学科
エ.スーパーグローカルハイスクール指定校のすべての学科
ここでスーパーグローカルハイスクールとは、熊本県教育委員会指定研究開発事業で『地域に根を張り、未来を拓く』をキーワードに、国際社会で通用する能力やグローバルな視点を持ちつつ、地域社会の活性化や発展に貢献する人材の育成を目指した高校です。熊本県内6校が指定校になっています。
【阿蘇中央高校,高森高校,球磨中央高校,上天草高校,岱志高校,矢部高校】
募集人員は定員の70%以内の範囲で各高校の校長が決めます。ただし、熊本市内の場合は50%以内です。
また、学区制があります。
選抜方法は学校独自の検査となっており、面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・総合的な学習の時間の成果の発表など、各高校が決めることになっています。
前期(特色)選抜で合格すると、必ず入学しないといけませんが、不合格の場合は後期(一般)選抜も受験することができます。
合格内定通知は2月1日に行われます。
2.後期(一般)選抜(2月21日と2月22日)
全学科・コースで実施されるいわゆる公立入試です。
学力検査が2日間に分けて実施され、その合計点と調査書とを総合的に判断して合否が決まります。
合格発表日は3月6日で、各高校における掲示発表はなく、特設webページで発表されます。
■入試の教科・試験時間・配点
後期(一般)選抜における学力検査教科は、国語・社会・数学・理科・英語で、出願した高校で受験します。
数学と英語の学力検査については、学校選択問題(A問題・B問題)が作成されており、各高校が自校の受検者が解答する問題を指定することができます。
A問題よりもB問題の方が難易度が高く、市内のほとんどの高校はB問題を選択しています。
英語については、試験時間内にリスニングテストも行われます。
学力検査は2日間に分けて行われます。
《第1日 2/21(火)》
教科 | 検査時間 | 開始時刻~終了時刻 | |
第1時限 | 国語 | 50分 | 10:00~10:50 |
第2時限 | 理科 | 50分 | 11:20~12:10 |
第3時限 | 英語 (リスニングテスト含む) | 50分 | 13:20~14:10 |
《第2日 2/22(水)》
教科 | 検査時間 | 開始時刻~終了時刻 | |
第1時限 | 社会 | 50分 | 10:00~10:50 |
第2時限 | 数学(リスニングテスト含む) | 50分 | 11:20~12:10 |
2日間に分けられているので、受験生は集中しやすいはずです。
1日目の帰宅後に集中が切れないように配慮が必要ですね。
教科ごとの休憩時間は30分ずつ取ってあるので、休み時間の学習が重要です。
昼食後の試験は1日目の英語だけなので、眠くなって集中できなかったということも少なそうです。
配点は各教科50点満点で5教科合計は250点満点です。
ただし、学科・コースによって傾斜配点があるところもありますので、自分の受験校の情報を知っておかないといけませんね。
■学区の有無
3学区が設けられています。
■公立高校の一覧
【県立高校】
《県央学区》
済々黌高校、熊本高校、第一高校、第二高校、熊本西高校、熊本北高校、東稜高校、御船高校、甲佐高校、宇土高校、矢部高校
《県北学区》
岱志高校、玉名高校、鹿本高校、菊池高校、大津高校、阿蘇中央高校、小国高校、高森高校
《県南学区》
八代高校、八代清流高校、水俣高校、人吉高校、人吉高校五木分校、球磨中央高校、天草高校、天草高校倉岳校、上天草高校、天草拓心高校
【県立以外の公立高校】
必由館高校、千原台高校
【国立高専】
熊本高専
■熊本県の入試の特徴
後期(一般)選抜では、調査書の記録と学力検査の結果から総合評価されます。
選抜の手順は次の通りです。
①各高校は学力検査の合計点が高い順に受検生に順位をつけます。
②調査書の評定については、次のa~cの手順で総計点を算出し、総計点の高い順に順位をつけます。
a.学力検査を行う5教科については、教科ごとに第1学年および第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計し、さらにその合計点を、学力検査の得点を用いて補正します。
つまり、第3学年の評定は他学年時のものよりも価値が高いということになります。
補正のための表はここでは割愛します。
b.学力検査を行わない4教科については、教科ごとに第1学年および第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計します。
やはり、第3学年の評定は価値が高いです。
c.aで補正した5教科の合計点に、bの4教科の合計点を加えて総計点を算出します。
③受検者の中で、①の順位、②の順位がともに募集人員以内にある者を対象に第1選考として、その中から合格者を決定します。
④第1選考での合格者数が募集人員に満たない場合、各高校で選抜基準を定め、第1選考の合格者以外の者の中から残りの合格者を決定します。
第1選考後の選抜基準については、当日の学力検査を重視している高校、評定を重視している高校など特徴があります。
複雑なシステムに則って選考が行われますので、入試に向けた準備としてはまずは調査書の評定を上げておくことが重要です。
特に中学3年生のときには必死に定期考査の勉強をして1点でも多く取れるようにしましょう。
入試当日の点数もかなり重要ですので、受験勉強も抜かりなく進めたいですね。
わかるらいぶで考える熊本県公立高校入試対策は、まずは定期考査の得点アップを目指し、3年2学期の定期考査が落ち着いたあとは、入試過去問題の演習とその類題演習を繰り返すことです。
わかるらいぶでは、生徒一人ひとりに合わせて各都道府県の入試情報を、私立高校情報を含めてお伝えします。
また、出題傾向に従って対策学習ができますので、高校入試は安心してお任せください。
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